2015年の第3四半期に終了したアニメの感想です。
●ケイオスドラゴン 赤竜戦役
婁とスアローの因縁とか、掘り下げが不十分だったので、最後の展開はやや唐突な感じがしました。婁はなかなか興味深いキャラでした。楽紹やウルリーカのように好感を持てるキャラが死んでいくのは、この作品の世界観をよく表しています(どっちも婁のせいなんですけどね……)。誰かのために自分の命を投げ出してもよいというほどの強い思いとは、どんなものなのか? と考えると、何かと心に残る話ではありました。普段はあまりない声優さんの組み合わせに関心があるので、エンディング『Delta Decision』のCDを入手。
●GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
現代世界に帰ってくるといろいろと面倒なので、もう自衛隊はずっと異世界にいればいいんじゃないでしょうか(笑) 現代兵器が炎竜とどう向き合うのかは関心があります。わが国の国会議員がロゥリィに叱責されるのは、フィクションとはいえなんだか恥ずかしかった(笑) 国防とか自衛隊をエンタテインメントで取り上げる場合、あまり説教臭くならない方がいいと思っているので、この作品の自衛隊の描き方にすべて賛成するわけではありませんけど、あまり気にしなくてもいいと思います。
●Classroom☆Crisis
この作品で、誰が主人公かと言われると、難しい。A-TECを中心とした話なんですが、ナギサはもともとA-TECの人間ではありませんからね。学生であると同時に労働者で、労働組合とか選挙などの分野を描いていたのはユニークでした。
●戦姫絶唱シンフォギアGX
シンフォギアはElements GardenのPVだと思っていますが、今回のシリーズはあまり心に残るような曲がなかった気がするので残念(既出の曲も多かったですし)。本当はデュエットの曲をCDで売ってほしいのですが…… もう一押しインパクトが欲しかったところです。ストーリーにしても、キャロルの側にあまり感情移入できませんでした。ウェル博士はあれで終わりなんでしょうか……
●下ネタという概念が存在しない退屈な世界
バカな話でした。ほとんど何を言っているのかわからない話もありましたし(笑) でも、表面をきれいに取り繕っても、その下では善悪をまともに判断できない人間が育っていく…… というのは、皮肉ですが恐ろしくもあります。下ネタに限った話ではなくて。アンナを見ればよくわかりますね(笑)
●六花の勇者
ファンタジーに謎解きを盛り込んだ、異色の作品でした。ナッシェタニアは最初から食えないキャラだと感じていましたが、なぜあのような立場になったのか、素性が気になります。彼女の論理は、結局、相手の言うとおりにして支配を受ければ平和になるということでしょうかね。最後、さらに七人目が登場して、ますますわからなくなりました。
●赤髪の白雪姫
これが、現代の理想的ヒロイン像、ということでしょうか。白雪の勇気、誠実さ、ひたむきさを見れば、ゼンでなくても、惚れてしまうと思います。男女どちらからも好かれるキャラです(才能をねたむ者以外)。白雪もゼンも、互いのことをとても尊敬していて、相手のことを思いやっているので、こういうのはとても良いと思います。2人の関係については、ゼンが国の責任ある地位にあり、王族であるがゆえの立場の難しさが繰り返し描かれており、これも単なるメルヘンな世界観にとどまらない新鮮さを感じました。イザナはかなりできる奴のようですが、2人の王子の親と思われる、クラリネスを治める王というのがどんな人なのか気になります。エンディングの『絆にのせて』は良い雰囲気の曲なので、CDを入手。
●空戦魔導士候補生の教官
こういうスナック菓子みたいな作品が、1シーズンに1つは必要ですね(笑) 要するに、E601小隊は一人ひとりの能力はそれなりですが、皆個性的すぎて、能力を発揮できる運用ができていなかったということでしょう。
●監獄学園 プリズンスクール
バカらしいことに対する必死さが熱い。このような作品は最近ありませんでした。終始笑わせてもらいました。名場面と迷台詞ばかりでしたが、個人的に一番おかしかったのは、ジョーをかばったキヨシの「痔です」でしょうかね(笑) 裏生徒会のメンバーにも親しみがわいてくるような話になっているのが上手かったと思います。副会長・芽衣子はマジメすぎてネタキャラになっていってますし…… 花の場合、キヨシはオシッコをかけられるまで、許してもらえないでしょうね……(笑) というわけで続きが気になる終わり方になっていました。
●Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 2wei Herz!
小学生たちのおバカな夏休みと、壮絶なバトルに美遊の過酷な境遇。シリーズ前半と後半でかなり偏りの大きいバランスのとり方でした。最後は原作と違う終わり方だったのでどうするのかと思いましたが、一応続編3reiもあるようなので、期待して待っておきます。オープニングのfhánaは『星屑のインターリュード』で知りましたが、面白い楽曲を提供しているので注目しています。『ワンダーステラ』のCDを入手。
●食戟のソーマ
これは料理アニメというよりは、リアクションアニメでした(笑) 劇中の料理解説は正しいことを言っているのかどうかもよくわかりませんが、それでも十分楽しい作品でした。
●電波教師
いろんな生徒が出てきましたが、中心となる話は、前半は荒木光太郎、後半は小宮姉妹の件です。この作品では、あまりシリアスになりすぎていないことがポイントではないでしょうか。光太郎は性同一性障害とかではなく、単にカワイイものが好きなだけで心は男の子(本人談)です。小宮姉妹の場合も、姉が妹のカラーギャング活動をやめさせようとしていたのは自分の芸歴に傷がつかないようにするため(双子をモチーフにした話に出ればどうしても話題になるので)かと思ったら、そんなことはなかったですし…… まあ、それがこの作品のスタンスなのでしょう。純一郎の結論では、「やりたいことだけやればいい」ということなのですが、これを単純に文字通り受け取ってはいけないと思います。逆に言えば、やりたいことがない者はやりたいことが見つかった時のためにすべて勉強しなければならないことにもなりますから。同時期に『暗殺教室』をやっていたこともあり、ユニークで対照的な教師像は興味深く見させてもらいました。
●アルスラーン戦記
以前アニメ化した時のものも見たことがあったと思いますが、どんな話かは忘れていました。銀河英雄伝説もそうでしたが、田中芳樹氏原作の話は、国や宗教の在り方など、いろいろと示唆に富んでいて楽しめます。アニメは2クールでアルスラーン王子の成長をうまく描いていました。結局アルスラーンの出自にはどういう秘密があるのでしょうか。エトワール(エステル)も根は悪い奴ではないので、うまくいけばアルスラーンやエラムとも気が合いそう。この後どう話に絡んでくるのか気になります。
今回のシーズンは、毎週続きが気になる作品が多かったです。
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