評価:
Vivaldi,Aam,Hogwood
Decca
評価:
Pergolesi: Kirkby,Bowman,Hogwood
Imports
評価:
George Frideric Handel,Christopher Hogwood,The Academy of Ancient Music,Choir of Christ Church Cathedral,Emma Kirkby,Judith Nelson,Carolyn Watkinson,Paul Elliott,David Thomas
Decca
今年は本当に多くの巨匠が亡くなっている気がしますが…… 今度は、アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックを率い、ブリュッヘンと同じく古楽界を牽引してきたクリストファー・ホグウッド氏が亡くなりました。
ホグウッドの演奏を初めて聴いたのは、バッハのコーヒー・カンタータ&農民カンタータのCDだったと思います。当時はモダン楽器・ピリオド楽器の違いもよくわかっておらず、バッハの世俗カンタータを聴いてみようと入手したのですが、なんだか線の細い演奏だなあというような感想を持った覚えがあります。
今回改めて買ったまま聴いていなかった手元のCDを見てみると、ピリオド楽器によるヴィヴァルディの協奏曲集を聴きたいと思って入手したセットがホグウッド指揮でした。作品3『調和の霊感』、作品4『ラ・ストラヴァガンツァ』、作品8『和声と創意の試み』(『四季』含む)、作品9『ラ・チェトラ』を収録した6枚組です。近年はかなり刺激的でアグレッシブな演奏も増えているヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲ですが、ここではそのようなとんがったアプローチではなく、正攻法。安心して聴けるセットとなっています。
声楽曲も聴きたいと思い入手したのは、ペルゴレージの『スターバト・マーテル』とヘンデルのオラトリオ『メサイア』です。ペルゴレージは『サルヴェ・レジナ』とのカップリングですが、こちらはホグウッド指揮ではない模様。『メサイア』では、合唱団にボーイソプラノとカウンターテナーを起用し、男声のみによる演奏を聴けるのにも注目。どちらもスタンダードな名演といえます。
ホグウッドの演奏は、奇をてらったようなところはなく、いずれも非常に端正な演奏という印象を受けます。古楽による過激な(笑)演奏も刺激的ですが、このようにスタンダードな名演を聴かせてくれる巨匠がいなくなってしまったのは残念です。
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クラシック音楽