評価:
Johann Sebastian Bach,Marc Minkowski,Les Musiciens du Louvre,Lucy Crowe,Joanne Lunn,Julia Lezhneva,Nathalie Stutzmann,Terry Wey,Blandine Staskiewicz,Colin Baltzer
Naive
Johan Sebastian Bach,Francois Duplat
Bel Air Classiques
オリジナル楽器派の指揮者として勢いのある、マルク・ミンコフスキ。以前聴いた
ヘンデルの曲では、速めのテンポを取りながらセンスのある快演を聴かせてくれました。ミンコフスキは、ヘンデルや古典派以降の曲ではいろいろ録音をしているようですが、バッハはあまりありません。いま入手できるのは、このくらいではないでしょうか。
まず、ミサ曲ロ短調。ル・ミュジシャン・ドゥ・ルーヴル(ルーヴル宮音楽隊)による演奏です。声楽パートはソリスト10人で担当しており、曲によって編成を変えています。最近流行りのOVPP(1パート1人)に近い形です。聴いた感想は、アレグロの曲がかなり速い。Cum Sancto Spirituはじめ、速いテンポの曲は、これまでに聴いた中で一番速いのではないかと思います。それについていき、破たんしないオケやソリストは見事。小編成だからこそできるワザかもしれません。
もうひとつ、こちらはDVDですが、バッハの曲に振付をし、バレエとして上演したもの。チューリヒ歌劇場「ラ・シンティラ」オーケストラの演奏で、バレエの振付はハインツ・シュペルリ。採用されているバッハの曲は、無伴奏フルートのためのパルティータ、ブランデンブルク協奏曲第3番(全曲)、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番(全曲)、カンタータBWV 5, BWV 82, マニフィカト(全曲)です。
特に良いと思ったのは、ブランデンブルク協奏曲の演奏です。速めのテンポで躍動感があり、まさにバレエにふさわしいような演奏。バッハはオペラやバレエ音楽は残していませんし、ブランデンブルク協奏曲も絶対音楽であり、何かを表したものではないとは思うのですが、こうしてバレエとともに聴くのもおもしろく、アリかなと思いました。マニフィカトは、ロ短調ミサと同じく、声楽はソリスト10人。これも速めのテンポでキレのある演奏です。
これを聴いて、ミンコフスキがブランデンブルク協奏曲など、バッハの管弦楽曲を録音してくれないかな〜という期待が高まりました。
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クラシック音楽