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「鉄道をリアルに描くアニメは良作アニメ」

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2012年のまとめ
2012年ももうすぐ終了。いろいろと振り返ってみます。今年は昨年よりも何かと忙しかったため、見るアニメを絞ったり、CDがなかなか聴けなかったり…… と、影響が出ました。来年は少しはマシになればいいのですが……

●アニメについて
今年はこれぞ、という作品はなかったように思いますが、印象に残っているものを。『Fate/Zero』は、録画したもののまだ見ていません……
○『Another』は、ストーリーのまとめ方がうまく、最後までひきつけられました。見崎鳴のキャラも良かったです。
○『男子高校生の日常』は、まったくの日常系…… というわけでもなく、微妙なところを突いたギャグが笑わせてくれました。「女子高生は異常」のはじけっぷりも良かったです。
○『這いよれ!ニャル子さん』は、ストーリーについては特に言うことはないのですが…… なんだかよくわからないけど、引きつけられる作品でした(笑) キャラクターが個性的だったからでしょうか。「太陽曰く燃えよカオス」は良かったです。2期にも期待。
○『輪廻のラグランジェ』は、ストーリーはあまり深いものではなかったのですが、京乃まどかのナイスなキャラクターにかなり好感が持てるようになったので、印象に残りました。
○『貧乏神が!』は、基本はギャグなのですが、硬軟織り交ぜた構成がうまくはまって、なかなか楽しんで見られる作品になっていました。
○『トータル・イクリプス』は、架空の世界を描いてはいますが、いまの現実世界そのものの問題を反映して複雑なテーマを取り上げていたので、見方によっては考えさせられる作品でした(それがメインではない気もしますが)。

●鉄道について
記事は書かなかったのですが、鉄道乗りつぶしがかなり進んできていて、あとは九州地方の一部を残すのみになり、ゴールが見えてきました。来年は達成できそうです。鉄道で行けない沖縄にも行かなきゃいけませんが…… 続いて興味がわいたのは、鉄道代替バスです。九州の都城〜志布志、伊集院〜枕崎あたりの路線に乗ったところ、廃線跡なども見られて良かったので、福島の白棚線、北海道の胆振線や深名線にも乗ってみました。深名線は秋に行くつもりだったのが、もうかなり雪が積もっていて…… 北海道をなめてました(笑) ここはもう一度行きたいところ。来年は五新線あたりにも乗りたいですね。ニュースでは、急行「きたぐに」の定期運行が廃止されたのが印象に残っています。よく使っていましたので。夜行列車がどんどんなくなるのはさびしいところです。

●クラシック音楽について
 昨年はマーラーを主に聴きましたが、今年は加えてブルックナーやチャイコフスキーを聴いていきました。特にヴァントやムラヴィンスキーの名演を聴いて、曲の魅力に改めて気付かされました。円高の影響か、お値打ち価格の輸入盤CDやBOXセットが次々と発売されたので、どんどん購入したのですが、聴くのが追い付いていません……
 今年はなるべく生演奏を聴く機会を増やそうと思い、いろんなコンサートに行きました。バッハやヘンデルの大作、ブルックナーやチャイコフスキーも聴きましたが、やはり一番はエリアフ・インバル指揮の東京都交響楽団によるマーラー・ツィクルスです。インバルによるマーラーの演奏は、CDでよく聴いていたので、コンサートで実際に聴けるのはたいへんうれしかったです。演奏も見事で、毎回ソロ・カーテンコール。天候の関係で第2番「復活」だけ聴けなかったのは非常に心残りですが…… 来年早々の第5番と、後半の各曲にも大いに期待が持てます。コンサート終了後のサイン会にもなるべく参加し、レイチェル・ポッジャー、ヴァレリー・ゲルギエフ、鈴木雅明…… と、世界的に有名な方のサインもいただけました。来年はヴェルディやワーグナーが生誕200年ということで、オペラにも挑戦してみるべきか…? まずはBlu-rayで。

来年も良い経験ができればいいですが。
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| 雑記 | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
2012年12月終了アニメの感想
2012年12月に終了したアニメのまとめと感想です。『トータル・イクリプス』はこちら

●中二病でも恋がしたい!
いわゆる「中二病」を正面から中心テーマとして扱った作品はこれが初めてかも。六花の中二病に関する話はこちらにも書いています。キャラクターはみんな魅力的でした。六花のかわいらしさはもちろんですが、曲者かと思われたモリサマーこと森夏も、面倒見の良いお人好しという感じでしたし、普段はイタイ感じの凸守も、人付き合いが良く実は美少女…… ということで女子力の高い中二病(笑)でした。ストーリーは、六花に関わるシリアスな部分の比重が思った以上に高かったので、序盤の楽しい雰囲気がもっとあってもよかったようにも思います。これは好みによるかもしれませんが。しかし全体的には高く評価できる作品だったと思います。

●ソードアート・オンライン
ゲーム内で死ぬと本当に死ぬ…… というかなりハードな世界観でしたが、あまりその点からくる人間模様を深く掘り下げている感じはしませんでした。そのアインクラッド編に加え、フェアリィ・ダンス編もあわせて、むしろネットゲームの醍醐味や楽しさを押し出している気がしました。そこは少しもったいない気がします。茅場晶彦は自身の作り上げた世界を、本当の意味で「リアル」にしたかったのかもしれませんけど、望まない人達までそこに縛り付けて命を奪うことを許すことはできないわけです。サチのエピソードを思い出しつつ、そのことを忘れないようにしたい…… 憂鬱になりそうです。個人的には、なじみ深い西武線の所沢駅が出てきてちょっと感動していました(笑) 構内改良工事が進んで橋上駅舎がちょうどオープンしたところでしたので。

今回は見るアニメをしぼったので、このくらいで。

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| アニメ関連 | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
フルトヴェングラーによるチャイコフスキーの交響曲
評価:
フルトヴェングラー(ヴィルヘルム),チャイコフスキー,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
EMIミュージック・ジャパン

評価:
フルトヴェングラー(ヴィルヘルム),チャイコフスキー,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
EMIミュージック・ジャパン

最近チャイコフスキーの交響曲をいろいろ聴いていますが、「あの」フルトヴェングラーはどんなふうに演奏していたのでしょうか? 気になったので、聴いてみることにしました。フルトヴェングラーによる正規の録音としては、交響曲第4番と第6番「悲愴」がある模様です。EMIから出たSACDハイブリッド盤を入手しました。

まずは第4番から。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、1951年の録音です。こちらは戦後の録音であり、音質も良いです。聴いてみたところ、普通にかなり良い演奏ではありませんか。細かなテンポの揺らしや加速など、「フルトヴェングラーならこうするだろう」というのをとことん聴かせてくれます。第1楽章・第2楽章の構成、第3楽章の精緻なアンサンブル、どれも見事です。第4楽章は、最初は比較的堅実なテンポで始まるので、このあとどうなるのか…… と思わされますが、最後はやっぱり加速、かなりハイスピードになって盛り上がります。まあ、よく考えると少しわざとらしいような気もしますけど…… そこをあまり感じさせないのが、フルトヴェングラーのうまいところです。

第6番「悲愴」の方は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、1938年の録音。こちらもかなり緩急の差が大きい演奏です。戦前の古い音源なので、大きい音が割れてしまったり、ノイズが目立ってしまう箇所もあり、聞き苦しく感じるかもしれません。ダイナミックな演奏が録音でもっとうまく捉えられていれば…… と思うと少し残念ではあります。このCDで初めてこの演奏を聴いたのですが、過去のCDはもっと聴きにくい音質だったかもしれませんので、あまりぜいたくは言えません。

フルトヴェングラーといえば独墺系の作曲家による作品を得意としていた印象が強く、チャイコフスキーはどんな演奏になるのかと思いましたが、こちらでも見事な演奏を聴かせてくれるのはさすがです。

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| 音楽試聴記 | 00:40 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
聖トーマス教会合唱団によるバッハの演奏
聖トーマス教会といえば、あのJ.S.バッハが就職して多数のカンタータを作曲したところとして有名。そんな、バッハと非常に深いつながりのある教会の合唱団による、バッハの宗教曲の録音です。来日公演で「マタイ受難曲」の演奏を聴いて良かったので、このセットも入手してみました。eloquenceレーベルから出ている廉価盤です。

合唱団は、少年合唱と男声合唱で、女声はソリストのみ。トーマスカントルのゲオルク・クリストフ・ビラー指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の伴奏。収録曲は、ミサ曲ロ短調、モテット集(BWV 225-230+偽作)、クリスマス・オラトリオで、6枚組です。

この中で出来が良いのは、モテット集だと思います。合唱が主体の曲なので力量が問われます。確かによく訓練されたプロの合唱団に比べると、どうしても多少レベルは落ちてしまいますが、日常的にバッハを演奏しているだけあってさすがに馴染んでいます。少年合唱のピュアな響きは、ところどころで尋常でない世界を作り出していて、非常に美しいと感じさせられる瞬間があります。

ロ短調ミサとクリスマス・オラトリオはライヴ録音。ミサ曲の方は技巧的な曲も多いせいか、若干ゴチャゴチャした感じになってしまっているところがあります。クリスマス・オラトリオは、全体的に祝祭的でにぎやかな曲が多いので、少年合唱ではどうしてもパワーが不足している感じが否めません。モテットのような合唱主体の曲や、しみじみ聴かせる雰囲気の曲は良いのですが。ゲヴァントハウス管の伴奏はどちらも完璧です。

少年合唱によるバッハの宗教曲を聴きたい場合には、良いセットだと思います。

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| J.S.バッハの音楽 | 00:13 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
電波女と中二病 〜エリオと六花の場合〜
アニメ『中二病でも恋がしたい!』を見て、『電波女と青春男』と比べてみるとおもしろいかも、と思い、いろいろ考えてみました。どちらも気に入った作品です。

『中二病でも恋がしたい!』は、「中二病」というものを真正面からテーマとして扱った作品としては、初めてかもしれません。「中二病」というのは、もともと何ら明確な定義がある言葉ではありませんが、『中二病でも〜』の説明によれば、思春期の自意識過剰からくる奇っ怪な言動ということだそうな。

そういう意味では、『電波女と青春男』の藤和エリオの行動…… 宇宙人電波も、広い意味では中二病のようなものです。『電波女』のエリオと、『中二病でも〜』の小鳥遊六花の中二病には共通点があって、それは、2人とも奇怪な行動をとるようになったきっかけとして、自身の辛い経験があるということです。

エリオの場合、数ヵ月にわたる謎の失踪期間中の記憶がまったくなく、そのことに対する恐れや不安から逃れるため、自分なりに理屈を考えて妙な世界を構築したのが電波の始まりです。エリオの事情を知った「イトコ」こと丹羽真は、「宇宙や未知の世界に対するロマンは、もっと楽しいものであって、現実逃避のためにあるべきではない!」というような信念から、エリオとともに海への自転車ダイブを敢行し、エリオを妄想世界から現実へと引き戻したのでした。そして社会復帰に向けた日々が始まります。

エリオの奇妙な布団簀巻きスタイルは、それはそれで強烈な個性でありかわいらしさでもあるのかもしれませんが、事情を知ってしまうとやはり痛々しく、それが正しい状態なのだとは思えなくなります。だから早いうちに真が宇宙人を否定し、エリオを現実へ引き戻したのは正しかったのだと支持することができます。

では、六花の場合はどうでしょうか? 六花は父親の死を受け入れることができず、自身の率直な感情を表すこともできない中、「邪王真眼」に傾倒していきます。そのような事情を知ると、これもやはり現実逃避なのではないか、という気がしてきます。中二病というのは、そんなんじゃなくて、はたから見ればバカなことをして、後で思い出して恥ずかしさに転げまわる、そういうものではないでしょうか? 「そんなこともしちゃったなあ」と、笑い話にできるような、そういうもっと楽しげなものではないでしょうか。ちょうど勇太や森夏のように、です。

だから、勇太が中二病の卒業を促したのは、間違っていなかったと思うのです。六花にしてみれば、自身の最も信頼する理解者(しかも中二病のきっかけを提供した人物)からそのようなことを言われるのはショックだったかもしれませんが…… まあ、意地を張ってすべてを捨ててしまうことはないわけで、六花も結局は「邪王真眼」を完全にやめてしまうわけではないようですが、以前とは違って、現実逃避をしているわけではなく、自身についてより客観的な視点を持てるようになったのではないかと思います。エリオだって、宇宙に対する情熱を捨てたわけではないですし。

……と、こんなことを考えてみるのもおもしろいかなと。恋人になった勇太と六花に比べると、真とエリオの関係はちょっともどかしい気もしますけどね(笑)

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| アニメ関連 | 00:33 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
トータル・イクリプス 第24話「白い闇」
ユウヤに対する気持ちを自覚して、きわめて人間らしい感覚を持つに至ったクリスカでしたが…… このお話も今回が最終回です。どうオチがつくのか……

クリストファー少佐は、最後に何かやらかしてくれるような気もしていましたが、そんなことはなく(笑)、小物だったようです。むしろいろいろたくらんでいそうなのはサンダーク中尉ですね。今回はさんざん暴れてくれたクリスカたちでしたが、タリサもユウヤも何とか無事だったようで。そういえばひとりで逃げざるを得なかったイーフェイも無事でした。

唯依は今回の件もあり本国へ召還されることになったのですが、戻ってくる気は満々。ユウヤもそう思っているようで、しばしの別れです。「俺たちの不知火」のくだりが、「俺たちの息子が……」みたいな言い方だったので、妙におかしかったですが(笑) この2人は、言葉は交わさずに敬礼して別れたのですが、こういうのも良いかなと。クリスカの方は、自身の率直な気持ちを唯依に説明したのでしょうが、2人とも律儀というか何と言うか…… 「恋敵」ということで、2人とも自分の気持ちを認めて素直になったということでしょう。

さて、まとめです。衝撃的な冒頭2話から始まった本作ですが、かなりいろいろな要素が詰め込まれていたので、焦点が定まりにくく、一番何が言いたいのかいまひとつ強く打ち出せていない感じがしていました。そこは、『マブラヴ』の世界観ではこのシリーズは本筋ではないというところに起因しているのかもしれませんが…… 終盤になると、BETAの襲来という事態を背景に、現実世界のさまざまな矛盾や問題が強調されて顕在化している状況を描こうとしているように感じました。具体的には、大災害や、貧困、テロ、全体主義国家、差別や偏見など…… 見方によっては社会派の作品だったのかもしれません(本来の趣旨ではないのかもしれませんが)。個人的には、「人間性の否定と発露」というようなことを念頭に見ていました。

戦術機の洗練されたデザインはどれもカッコよく、なかなかのものです。BETAの気色悪さとは対照的でした。作画は、もっと頑張ってほしかった(笑)

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| トータル・イクリプス(終) | 01:25 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
バッハ:モテット集(クイケン、コープマン、Voces8)
評価:
La Petite Bande,Kuijken
Accent

評価:
J.S. Bach
Signum UK

J.S.バッハ作曲のモテットの優秀な演奏をを聴いているうちに、気に入ってきたので、さらにいろいろな演奏を聴いてみました。モテットは伴奏のやり方が決まっていないので、いろいろなタイプの演奏があり楽しめます。

まず、シギスヴァルト・クイケン指揮ラ・プティット・バンドの演奏。1992年の録音です。伴奏は弦楽・木管のアンサンブルを使っています。合唱も言うことなしで、ライブ録音にしてはレベルの高い演奏だと思います。

トン・コープマン指揮オランダ室内合唱団の演奏は、伴奏は通奏低音のみ。こちらは全体的に柔らかくふわっとした印象なのですが、悪く言えばゆるい感じで、合唱の音程も「?」と思われるところがあり、ちょっと詰めが甘いかなという印象です。

もうひとつ、イギリスのア・カペラ団体、ヴォーチェス8とセネジーノ・プレヤーズ(古楽器)による演奏。伴奏は弦楽・木管のアンサンブルです。ヴォーチェス8はウェストミンスター寺院の少年少女聖歌隊の出身者による団体で、ポップスやジャズまでこなし、来日公演の予定もあるとのことで、興味を持って聴いてみました。8人なので二重合唱を用いる曲は1パート1人。女声は2人で、アルト・パートはカウンターテナーです。速めのテンポをとっていますが、各パートのバランスが十分に考慮されているので、充実した響きを聴くことができます。テノールやバスのパートを多少強調しているようで、ふだんあまり聞こえないような音も聞こえてきて興味深かったです。

モテットは合唱の力量が問われる曲目なので、よく訓練された団体によるレベルの高い演奏を聴くのがよいです。今まで聴いた中では、やはりヘレヴェッヘ&コレギウム・ヴォカーレ・ヘントや、ガーディナー&モンテヴェルディ合唱団が印象に残っています。

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| J.S.バッハの音楽 | 23:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
トータル・イクリプス 第23話「屍せる者たちの凱歌」
人が戦うのは誰かのためであって、理想やイデオロギーのためというだけでは戦えない…… というようなことを『銀河英雄伝説』で言っていた覚えがあります。ソ連のふたりはその境地に至ったようですが、一方テロリストたちは…… 人間らしさとは何なのか、この作品が言わんとしていることがやっとわかってきた気がします。

占拠された基地の施設を奪還するため、米ソの特殊部隊の突入に呼応して敵の戦術機を排除する作戦。これまであまり描かれてこなかった、戦術機同士の実戦シーンがあり、見ごたえがありました。今までは模擬戦でしたし、BETAとの戦いは害虫駆除をしているようなものなので……

唯依は勇み足でしたが、米軍の連中に助けられました。米国は今回の事件にどう絡んでいるんでしょうか。難民解放運動に大量虐殺の汚名を着せて駆逐し、ソ連も排除してひとり勝ちしようということでしょうか? でも、クリストファー少佐はドイツ語で話しかけられていたようですが。

「ユウヤのいる世界を守りたい」というのが、イーニァとクリスカが至った結論でした。何とも人間的な感覚だと思います。一方、大義を失ったテロリストたちには、破滅の道しかありませんでした。彼らはこんなことをしてしまう時点で、人間をやめているようなもので、まともな判断を期待してもダメです。やはりここでも描かれているのは、人間性の喪失ということではないかと。

さてこのお話、どうまとまるのか……

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| トータル・イクリプス(終) | 00:34 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ブルックナー:交響曲第3番&第8番(セル指揮)
評価:
セル(ジョージ),ブルックナー,クリーヴランド管弦楽団
SMJ

ブルックナーの交響曲第8番は、古今の交響曲の中でも屈指の傑作で、大規模オーケストラが作りだす壮大な響きが、すべてを超越した何かを感じさせる大作です。この曲については、いろいろな録音を聴いてみたいところ。今回は、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏(1966年、1969年録音)です。交響曲第3番も収録。

タワーレコードが企画盤で出したCDを入手。綿密なセッションを組んで録音に臨んだとのことで、精緻なアンサンブルで知られるクリーヴランド管が、計算し尽くされた演奏を繰り広げているという印象です。第8番の第4楽章で、第3主題が盛り上がるところで急に加速するところは少し驚きましたが、全体的には、わりとゆったりしたテンポをとっており、この曲のスケールの大きさを十分に味わえます。繰り返し聴けそうな名演です。

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| 音楽試聴記 | 22:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
バッハ:クリスマス・オラトリオ(リヒター指揮)
評価:
バッハ,リヒター(カール),ミュンヘン・バッハ管弦楽団,リヒター(クルト),ビュヒナー(オットー)
ポリドール

クリスマスを題材にしたクラシック曲はいろいろありますが、やっぱりバッハではまずこれ。バッハのスペシャリストとして知られたカール・リヒターによる演奏です。

リヒター指揮によるバッハのいわゆる「4大宗教音楽」のうち、「マタイ」「ヨハネ」「ロ短調ミサ」は、eloquence レーベルから出ている輸入盤の廉価BOXを持っているのですが、「クリスマス・オラトリオ」だけ持っていませんでした。このたびユニバーサル・ミュージックから、限定盤としてOIBP(オリジナル・イメージ・ビット・プロセッシング)処理された国内盤が再発されたので、これを機会に聴いてみることにしました。

1965年の録音で、ソリストは、ソプラノはグンドゥラ・ヤノヴィッツ、アルトはクリスタ・ルートヴィヒ、福音史家(テノール)はフリッツ・ヴンダーリヒ、バスはフランツ・クラス。トランペットにはモーリス・アンドレが参加。錚々たる顔ぶれです。なので、特に華麗なトランペットやアリアの数々は、申し分ない名演です。

ブックレットの解説で礒山雅氏は、当時「この録音でリヒターがとったテンポが、極限まで速いものに感じられた」ため驚いた、と述べています。確かに、昨今の古楽系の演奏と比べて大差ないテンポで演奏している箇所も。各部の冒頭の合唱は軽快なテンポで気持ち良く、かなり速いと感じられるアリアもあります。しかし全体的にはじっくりやっており、CDは3枚組です。リヒターによる「4大宗教曲」のほかの曲に比べると、わりと軽快さが感じられて聴きやすいように思います。リヒターは60年代にだんだん速いテンポをとるようになり、70年代になるとだんだん遅くなったそうですが、ちょうど「速い」時期にあたる代表的な録音といえるでしょう。

有名な第4部のテノールのアリア「われはただ汝の栄光のために生きん」では、ヴンダーリヒの見事な歌唱を聴けるのですが、普通オブリガートの2つのヴァイオリンはソロで弾くところ、ここではヴァイオリン2部の合奏になっています。また、第6部ラスト直前の曲ではソロでなく合唱を使うなど、通常とはちょっと違ったやりかたをしているようです。これはどうしてでしょうか…?

今後はピリオド楽器による演奏ばかりになりそうな気がしますが、モダン楽器による演奏の代表的な名盤として、これからも十分通用しそうな演奏でした。

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| J.S.バッハの音楽 | 02:03 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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