最終回を迎えたアニメのまとめです。
●ブラック★ロックシューター
人の内面を表現するのが芸術ならば、この作品はまったくの正統派「芸術」だったのかもしれない…… と思ったのでした。CGによる戦闘シーンは迫力があり、見ごたえのあるものでした。現実世界ともうひとつの世界のキャラの対比もおもしろかったですし、狂気の演技もなかなか良かったです。サヤちゃん先生は悪い人かもしれないと思わされましたが、そうでもなかったようで良かった。能登麻美子さんは、『ラグランジェ』といい、こういう大人の女性の役が増えてきた気がします。
●ラストエグザイル―銀翼のファム―
ユニークな世界観で見せてくれた本作。ファムは、ミリアのトゥラン再建を手伝うんだと意気込んで、「鯨捕り」に精を出していた頃は生き生きとしていましたが、次第に話が大きくなってファムたちの力ではどうしようもないことが多くなると、どうも影が薄くなってしまったのが残念です。戦争をテーマに作品をまとめるのは、やはり難しいですね。ルスキニアは世界の平和のために罪をかぶろうとしたんでしょうが、一方でリリアーナに対する態度はなんだかかわいらしく思えるところもあります。この作品の一番の萌えキャラはルスキニアだったのか(笑) 黒石ひとみさんによる音楽は、とても雰囲気があって良かったです。このシリーズ、「銀翼のファム」以前の話は知らないのですが、途中の総集編を見ると、本作以上にアクが強そう。
●偽物語
正義とは、本物とは、偽物とは何か? キャラが正義を語る姿を見て、胡散臭く感じるのは、見るこちら側がすれた大人になってしまったからでしょうか(笑) まあ誰しも正義の味方になりたいと思うのでしょうが、なかなかうまくいきませんからね。本作はキャラに共感できる部分は少なく、一番印象に残ったのはひたぎの言った「正義の味方ではなく、悪の敵」という話でした。本作はやはり、ゲイジュツ的映像をみるべきでしょう。
●輪廻のラグランジェ
SFロボットアニメではありますが、むしろ鴨川での日常やキャラ同士の触れ合いに重点を置いているようです。中心となるまどかのキャラも嫌味がない感じで好感が持てました。いい話だと思うのですが、もうひとつグッとくる何かが欲しいところ。2期にも期待します。この作品は制作段階から地元が関わっているそうですが、単に町おこしというだけでなく、いろんな層の相互理解や相乗効果を考えると、肯定的に捉えたいと思います。
3月に終わった作品ではないですが、付け加えて。
●TIGER & BUNNY
再放送を見ました。この作品は視聴者の喜ぶことをよくわかっていると思いました(実際、SNSをかなり意識した作品作りをしていたそうですし)。それが押しつけがましくなくうまくはまっていました。多くの人が楽しめる作品だと思います。
●テルマエ・ロマエ
『ブラック★ロックシューター』の前にやっていたお話です。FLASHアニメですが、慣れれば物足りなさは感じません。ルシウスは現代日本の風呂だけでなく、便所やラーメンの文化にまで触れるとは…… 現代に飛ばされても、特に問題を起こさずにうまくいってしまうところがおもしろいところ。
3月最終週は怒涛の最終回ラッシュとなるので、注目していきたいです。
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