渡辺明夫,若木民喜,倉田英之,マングローブ
ジェネオン・ユニバーサル
渡辺明夫,若木民喜,倉田英之,マングローブ
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Oratorio The World God Only Knows
ジェネオン・ユニバーサル
書店でコミックの内容を見たところ、おもしろそうだったので、見たいと思っていたアニメ『神のみぞ知るセカイ』を、BDで買って見ました。また、オープニング曲の『God only knows』は興味深い構成になっているとのことを
こちらの記事で知ったので、そちらも入手。
このお話では、二次元世界にしか興味のない桂馬が、「リアル」のヒロインたちを「攻略」しなければならなくるわけですが、自らの信念(?)を曲げず、とことん「ゲーム理論」に基づいて進めていくのがおもしろいところ。(「ゲーム理論」ってそういう意味じゃない……) さらに言うと、「お前だって二次元世界の住人なのに何を言ってるんだよ」というメタ的な、妙なおかしさがあります(笑)
ストーリーでは、ただヒロインをたらし込む(笑)のではなくて、毎回なんとなくいい話になっているのがポイント。でもまあ、桂馬もカワイイ系美少年(?)だったりするので…… ただのゲーオタではこうはいかないでしょう。桂馬は「ゲーム理論」を貫くんでしょうが、彼自身の考えが変わっていったりするのか、注目。2期もあるようですし、今後のお話も見てみようと思います。
オープニング曲の『God only knows』は、通常のJ-popに多い歌謡形式とは違い、雰囲気の異なる曲をつなげて組曲形式になっています。そういう意味では、クラシック音楽的な部分があるかもしれません。聴いてみると……
・器楽のみの締め「終幕」を除くと、シンメトリーな構成になっている。すなわち、スローテンポの「第一幕」「第五幕」が、アップテンポの「第二幕」〜「第四幕」を挟みこむ形になっている。
・全体的にオスティナート(繰り返し)が多い。特に第三幕。
・第二幕と第三幕は雰囲気が似ていて、つながっている。
・第五幕の低音は、バッハの『管弦楽組曲第3番』2曲目のアリア(いわゆるG線上のアリア)の通奏低音と似ている。
・終幕では、前の曲のモチーフが再登場。
・『集積回路の夢旅人』に切れ目なくつながる。
…ということで、Instrumentalで聴いても楽しめる構成になっております。印象に残るのは、第三幕で "God only knos〜" を繰り返すところの、チェンバロの音色。
各曲ごとに作曲者が異なることもあり、統一感はそれほど強くないように思いますが、アニメOPとしてはなかなかおもしろい試みと言えるのではないでしょうか。CDの方では、曲ごとにトラックを区切ってくれれば親切だったのに、と思います。歌詞カードはブックレット形式ではなく、リーフレット+四つ折りシートになっています。確かにO.A.versionや対訳を比較するには一目で見られるこの方がいいのかも……
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