バッハ,リヒター(カール),ミュンヘン・バッハ管弦楽団
ポリドール
バッハ,リヒター(カール),ミュンヘン・バッハ管弦楽団
ポリドール
バッハ演奏のスペシャリストであった、カール・リヒター。やはり受難曲の演奏も聴いておかないと…… ということで、今回輸入盤10枚組BOXを廉価販売で入手しました。Amazonでは出てこなかったですが、
・マタイ受難曲(1958年録音)
・ヨハネ受難曲(1964年録音)
・ミサ曲ロ短調(1961年録音)
・復活祭のためのカンタータ BWV 4, 6, 12, 23, 67, 87, 92, 104, 108, 126, 158
がセットになっています。
ロ短調ミサは同じ演奏のCDを前から持っていましたが、受難曲を聴くのは今回が初めて。上に挙げた国内盤と同じ演奏のはずです。
リヒターの演奏は、一瞬たりともおろそかにしないような厳格さがあり、受難曲の演奏においてもそれぞれの曲をじっくりと歌い上げ、やり尽くしている感じでした。モダン楽器によりドラマティック・ロマンティックに演奏するスタイルとしては、まさに規範的・教科書的な名演と言っていいと思います。
バッハなどバロック音楽の演奏に関しては、現在はオリジナル楽器によるアプローチが主流になっており、わたしも個人的にはそちらの方が好みです。ただ、思うに、モダン楽器派とオリジナル楽器派の主な違いは、楽曲をドラマティック・ロマンティックに演奏するか、整然と美しく清らかに演奏するかの違いであって、感動を与えられるのは同じことですから、どちらを良いと思うかは好みの問題ではないでしょうか。
いまだにリヒターの演奏をベストとして推す人が多いのは確かですし、確かに感動的な名演だと思いますので、モダン楽器によるアプローチとしてはこれが決定盤と言えます。長い受難曲を聴き通すのはちょっと疲れますけど(笑)
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