魔法少女リリカルなのはが劇場で公開。ということで、公開後わりとすぐに見に行ってきました。
前売券を持っていたので、それを使用。昨年末の冬コミなのはブースで売っていた分です。これ、薄いプラスチックを切り取って使わなきゃいけないような感じで、使うのがもったいない…… でも使わないほうがもったいない気がしたので、使っておきました。
あえて混んでいなさそうな平日の昼間に行ってみました。客層は大きいお友達ばっかりじゃない(笑)
話の内容はおおむねテレビ版第1期に沿った形になっていますので、ストーリーの大筋はわかっているわけです。となると期待したいのは、劇場ならではの迫力の戦闘シーン。みどころはやはり、なのはとフェイトが夜の街で派手に空中戦を繰り広げるシーンでしょうか。
映像的なみどころに加え、ストーリー面でも印象に残る見せ方がありました。多くの人は「なのはとフェイトの友情・絆に胸を打たれた」「2人の一途な姿が健気だった」というようなところに着目されるのかも。確かに2人の「友情」「絆」というのは重要な部分で、感動的なのは確かです。プレシアの自分に対する考えを知って、大きな衝撃を受けたフェイトが立ち直る時の見せ方から、フェイトがいかになのはに対して感謝し、大きな恩を感じているか、わかりやすくなっています。
そこに加え、わたしとしては、母・プレシアの苦悩・葛藤が掘り下げて描かれていたことが印象的でした。このお話は、過重労働の末に起こしてしまった災害により、自分の責任でよりにもよって娘の命を奪ってしまった母親の話でもあるのです。そりゃ精神的におかしくなります。プレシアのフェイトに対する振る舞いは独善的で、決して許されることではないのですが、一方でとても哀れです。彼女の苦しみを考えると同情を禁じえず、涙が出てきます。
そういうわけで、プレシアについて「中の人」五十嵐麗さんが語ったメガミマガジンのインタビューは、興味深く見ました。なのはやフェイトよりも、プレシアの生きざまに心を動かされるということは、テレビ版を見たときと比べると、自分自身も変わったということなのかな……
テレビ版を見たときは、魔法少女ものだったはずが、途中から時空管理局が出てきてSFっぽくなったので、それはそれで好きなのですが、どうもちぐはぐな印象もありました。テレビ版では中盤まで管理局の「か」の字も出てきませんから(笑) まあ、当時はいろいろ試行錯誤中だったのかもしれませんが…… 劇場公開するにあたって、ストーリーを総括的にとらえ、より完成度が高くなっていると思います。
そういうわけで、アクションシーンから人間ドラマまで、見どころのあるお話でした。いろいろなところで言われていることではありますが、「1st」ということは、「2nd」以降もあるんですよね…? 具体的な見通しはないにしても、続編を念頭に置いてのことだと思いますので、期待しておきます。
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