ここはやっぱりまず、
くぎゅうううううううううううううううううううううううううう
……と、言っておくべきか(笑)
妹は、何でもできる兄がうらやましかった。兄は、かわいがられる妹がうらやましかった。よくありそうな話です。きょうだいの扱い、親御さんは大変ですよね。もともとうさぎはお兄ちゃんっ子だったようですが……
うさぎはどんくさいのですが、両親やクラスメイトからはよく面倒を見てもらっていました。まあクラスの連中は、自分たちより劣る人間がいると思うことで安心できるから、なんでしょうけど…… しかし、そういう人間に限って、彼氏ができてしまったりするわけです(笑) クラスの女子からも、兄からもねたまれ、不穏な空気が……
妹の彼氏を呼び出して工作し、別れさせた美知人。でもまあ、目の前で妹に泣かれると、弱いですよね(笑) お互いに相手を地獄に流そうと考えていたようですが、今までの気持を率直に話して和解した…… はずでした。結局うさぎは、兄貴を地獄に流してしまったわけですが……
うさぎに地獄流しを決意させたのが何なのか、あまり詳しくは語られていないので、ここは想像するしかないですが…… 兄貴に「おまえ『でも』できる」と言われ、やはり兄は自分を見下したままなのだと気づいて絶望したのかもしれません。いくら兄でも、彼氏と別れさせておいて「忘れろ」と言うのはやりすぎ、という思いもあったでしょう。「私でもできる」と自分に言い聞かせるために、兄を地獄に流すという重大な決断をして、新たな一歩を踏み出そうと考えたのかも。
兄はもう少しのところまでいったんですが、いまひとつ、妹の女心を読み違えたんでしょうね。「私なんか」という自嘲的な言い方があったとしても、本人はそれをよしとしているわけではないので、そのままとらえてはだめです。
今回は何がいけなかったのか…… というのは難しいですが、普段どんくさいばっかりに、ちょっと何か成功するとすぐねたまれるという不幸。本人は「努力している」と言っているものの、周りが過保護にするので、本人が努力する機会を奪ってしまっているのも、あります。兄を地獄に流して、果たして本当に前へ進めるのか? という疑問が残るのでした。
今回ゆずきはうさぎの不穏な動きを探知。声をかけますが、うさぎは地獄通信のことを知りませんでした…… うさぎが藁人形を入手したのがいつの時点なのか、明確な描写はありませんでした。声かけ以前なら、しらばっくれたうさぎはとんでもない曲者(笑) 声かけ以降なら、うさぎが地獄通信の存在を知ることになった端緒はゆずきということになり、それはそれで問題。ゆずきは、地獄通信にアクセスしようという意思を持っていない人まで探知できてしまうんでしょうか?
今回は、うさぎの地獄流しに至る心情の変化について詳しい説明がありませんでしたが、その分いろいろと考えられました。説明的なセリフを挟んでしまうより、こういう見せ方のほうがいい気がするんですが。
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