ショパンのピアノ曲を聴いたことがある人はよく知っていると思いますが、マズルカは、3拍子系のポーランドの舞曲。マズゥールカ卿の名前を聞いたときにこのマズルカを連想しましたが、本編でもその話が出てくるとは。
ユキ姉が軍人になったのは、伊奈帆たちを守りたかったからとのことですが、当の伊奈帆は一度は銃弾に倒れ、今も最前線で戦っています。姉としては気が気ではないのかもしれませんが、伊奈帆にも彼なりの理由がありました。アセイラム姫が目の前で撃たれたのは、負傷した自分を助けようとしてのことだった。だから彼女を助けなければならない。伊奈帆のことなので、それが彼女や世界情勢にとっても良いことなのだと結論付けていそうですが、実際問題として連れ去られた姫をどう助け出すのか、伊奈帆がとりうる手段はあるのか? というのが問題でした。
その点に答えてくれそうなのが、今回のエピソードです。捕虜となっていたマズゥールカ卿を逃がし、協力者に仕立て上げた伊奈帆でしたが、これは彼が独断でやったことでしょうから、あとで問題にならないか心配なところです。「あなたは、アセイラム姫に忠誠を誓っていますか。」と、以前スレインがクルーテオ卿に問うたのとまったく同じなのが皮肉です。あのときは、結局アセイラム姫を助け出すことにはつながらなかったのですが……
一方、スレインが遊んでいる(?)間に、彼を敵視するマリルシャン卿が出しゃばってきてまずいことに。レムリナ姫もただの人形でいるつもりはないようです。
スレイン・トロイヤードの目的は何なのか。伊奈帆はこの点を探るようマズゥールカ卿に打診したのですが、これは視聴者も知りたいところ。伊奈帆はザーツバルムがアセイラム姫謀殺計画の首謀者であることは見抜いていましたが、スレインが単にその一派であるとは思っていないようです。今回のマリルシャンの動きなどを見ていると、スレインは刃向かってきた相手を打ち倒して権力を握り、地球侵攻作戦(あるいは帝国そのもの?)を牛耳ろうとしているようにも思われるのですが、さて。
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