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●五項目の自主規制
2018年の第2四半期で終了したアニメの感想です。
●カードキャプターさくら クリアカード編
一応区切りがついた形になりますが、まだ事態は解決せず謎は残ったまま。お話はまだ続いていくことになるでしょう。さくらは完全に恋する乙女でした。さくらがうきうきしていると、見ているほうも良い気分に。苺鈴とさらに仲良くなれたことや、『封印されたカード』のエピソードも拾ってくれたのは、古参(?)のアニメファンにもうれしいところ。続きを待っておくことにします。
●ウマ娘 プリティーダービー
実在の競走馬とレース結果をうまく踏まえたストーリーと、ウマ娘たちが勝利にかける思いが、うならせてくれました。スペシャルウィークのキャラも良かったと思います。艦これの吹雪なんかもそうですが、前向きで明るいヒロインは好感が持てます。
●ヒナまつり
個性的なキャラたちによるギャグ。温度感もちょうどよかった感じで、笑わせてもらいました。瞳とアンズの対照的な境遇も良かったですね。
●食戟のソーマ 餐の皿 遠月列車篇
セントラル VS 反逆者たち。その反逆者を率いるのは、あの薙切えりなです。創真だけじゃなく、えりなも成長している。えりなが本筋に絡んでくるこのあたりの話は好きです。アニメは、しばらくしてまた続くのでしょうか…?
●ゴールデンカムイ
金塊をめぐるバトル。ギャグ。アシリパさんの強さとかわいさ。グルメと豆知識。勃起おじさんや変態殺人者など濃いキャラの皆さん…… こういったいろんな要素が含まれていますが、バランスを保って絶妙な面白さを見せてくれました。続編にも期待大。
●LOST SONG
フィーニスがたどってきた、気が遠くなるような壮絶な人生と、最後にもたらされた救い。ラテン語で Finis は End のこと。よく考えられたストーリーで、伏線も練られていたと思います。音楽も、古楽器の音源を用意するなど、凝っていたようです。ギャグは、話の雰囲気が重くなり過ぎないようにしたのでしょうか(笑) 劇中歌のCDがあれば、入手してもいいと思いますが、BD-BOXだけというのは、ハードルが高い……
●グランクレスト戦記
テオとシルーカの出会いから、諸侯の攻防(興亡)、最後の大団円までをきっちり描いてくれました。全編で印象に残ったのは、やはりミルザーがマリーネに身体を差し出すよう求めるところでしょう。あれはだいぶキモかったですね。なんでミルザーを個人的に満足させなければならないんだという気もしますが、あの時のマリーネの優先順位的には、ああするしかなかったんでしょう。ヴィラールやテオたちとは対照的だということが際立ったシーンでした。ひとつ気になるのは、シルーカはどんな信念をもって、テオを後押ししていたんだろうか、という点がほとんど語られていないことです。彼女自身には、何か野心はなかったんでしょうか? あと、鬼頭明里さんは最初伊藤かな恵さんかと思いました(笑)
●銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅
旧OVAシリーズをすべて見ているので、ストーリーは知っていますが、演出的にはあまり熱くなり過ぎないような方向になっていると思います。数少ないヒロインキャラのうち、アンネローゼ、ジェシカとフレデリカは出てきましたが、こうなるとヒルダ、カリンあたりもどんな風になるのか気になります。本当はリップシュタット戦役あたりまでやればキリがいいんでしょうけど、続きは劇場で。全国ではどのくらいの規模で上映してくれるのでしょうか? 田舎なので気になります(笑)
●ダーリン・イン・ザ・フランキス
この作品は、何が言いたかったのか、よくわかりませんでした。愛、人間関係の面倒くささ…… など、いろいろあるとは思うのですが、いろいろな問題を扱いすぎて、テーマが散逸してしまっていると思います。最初は、抑圧する大人に対する子供の反発、なのかと思いましたが、「パパ」たちが実は侵略者だったとわかって、子供たちの反発は侵略への抵抗にすり替わって正当化されてしまいました。人間性を失うことに対する反発なのかとも思いましたが、ヒロは人間でなくなることを受け入れていますし。どうも登場人物たちが勝手に盛り上がって、視聴者は共感できずに置いてけぼりを食らっているような気がして、この作品をどう楽しんだらいいのか、よくわからなくてモヤモヤしていたところ、9'αが13部隊の面々に向かって「気持ち悪い」と言い放ったのを聞いて、これだと思いました。この作品は、地球や人体をいじくってもてあそんで、「コドモ」が妊娠したり出産したり、熱血の温度は高いけれども盛り上がれないような、なんだか気持ち悪い話だったなあと。制作側の熱意とエネルギーは感じますが、どうも空回り気味な気がしました。うまくやればもっと良い作品が作れると思うので、期待したいです。
今期は前評判があまり高くなくても楽しめた『ウマ娘』のような作品もありました。『ヒナまつり』も手掛けた及川監督の次回作にも期待します。
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