ラトロワ中佐はユウヤに自分の息子を重ねて構ったのでしょうが、ユウヤの方も母親的なものを感じていたのではないか、と思うようになりました。メインの話はユウヤの過去やヒロインたちの動きなんですけど。
米軍のレオンがユウヤに突っかかる理由は、表向きは死者が出た演習中の事故が原因ということですが、彼の言動を見ていると、ユウヤに対する劣等感からきている部分も大きいのではないでしょうか。2番手に甘んじるつもりはない、というようなことも言っていましたし。そういう意味では私情を挟みまくりなのです。
ユウヤがその過去について話した相手は、クリスカでした。まあ、こういう話は日常的な付き合いのある職場の同僚や上官には話しにくいことでもあるでしょう。クリスカの対応は、「事故は一定の確率で起こるので、個人が責任を感じる必要はない」というもので、事実を淡々と述べているだけです。これは「自分以外のことなど気にしなくてもよい」と言っているわけではないので、納得できる内容です。
ここでユウヤは、ラトロワ中佐の言葉も思い出していました。中佐は「分をわきまえろ」が口癖だったので、この話を聞いていたら「すべてのことについて自分に責任があるなどと考えるのは、傲慢だ」というようなことを言ったかもしれません。それはともかく、ことあるごとにユウヤはラトロワ中佐のことを思い出していて、彼女からけっこう影響を受けていることがうかがえます。中佐はユウヤに自分の息子を重ねて見ていたところがあったのでしょうが、無意識ながら、ユウヤもそうだったのかもしれません。物心ついてから周囲や母親に反発していたので、大人(や母親)の言葉をちゃんと聞く機会がなかったのでしょう。中佐の話は、母親に諭されているのと同じようなものだったわけです。
さて、ユウヤの件について、ツイ中尉は唯依を呼び出して釘を刺しております。さすがに大人げなくヤキを入れたりはしませんでしたが…… 「色恋沙汰」に関して、唯依の本気度が問われます。
「好き」の反対が「無関心」だというのは、どこかで聞いて知ってましたよ(笑)
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