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●五項目の自主規制
2008年はヴィヴァルディ(1678-1741)の生誕330年(ちょっと半端)です。これを機会に膨大なヴィヴァルディの曲を少しずつ聴いていこうかと。
ヴィヴァルディといえば「四季」をはじめとする協奏曲のイメージですが、「赤毛の司祭」と言われたくらいなので宗教音楽もいろいろと作曲していたようです。「グローリア RV 589」が有名どころで、この曲のCDは前から持っていました。今回はNAXOSのヴィヴァルディ宗教音楽全集 第2集。ソプラノ・アルト独唱の曲です。収録曲は、
●子らよ主をたたえよ RV 600(ソプラノ)
●スターバト・マーテル RV 621(アルト)
●野に歌え、泉にほほえめ RV 623(ソプラノ)
●明るく輝く星 RV 625(アルト)
ヴィヴァルディの曲は、声楽作品でも器楽的な響きがする…… と思っていたのですが、「子らよ主をたたえよ」は、まさにそれで、これは協奏曲です(笑) 声楽パートを独奏楽器に置き換えても成り立ちそうな曲想で、短調でも華やかな印象。
「スターバト・マーテル」も短調の曲。悪くはないのですが、歌詞の途中の部分までしか曲がなく、同じ旋律をリピートしたりしているので、ほかの作曲家たちの名曲に比べると、多少見劣りする感じはします。
「野に歌え、泉にほほえめ」と「明るく輝く星」は、アリアとレチタティーヴォから成る曲。シンプルな中にも、器楽曲に長けたヴィヴァルディの非凡な部分が垣間見える感じです。
最初の2曲は「アーメン」、あと2曲は「アレルヤ」で終わる曲なのですが、それぞれメリスマやフーガを駆使した技巧的な曲になっていて、聴き応えがあります。同じ歌詞で聴き比べができるのもおもしろいです。
ヴィヴァルディの協奏曲はどれを聴いてもそれなりに楽しくてハズレがないのですが、宗教曲もなかなかです。