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●五項目の自主規制
劇場版「ヱヴァンゲリヲン」を見に行って、サントラも欲しくなったので入手しました。TV版のサントラは全部持っていますし…… 本編を見ているときにも感じましたが、BGMは全体的にTV版使用曲のアレンジが多くなっています。というか、ほとんどそうですね。TV版エヴァは各々のシーンとBGMがセットになって印象に残っているので、そうするのは妥当だと思います。
曲名は英語のものとフランス語のものがありますが、ほぼフランス語タイトルのものがTV版のアレンジだと思っていいようです。TV版の曲と比べると、より低音やパーカッションのリズムを強調した編曲になっているように思いました。
合唱入りの曲も3曲ありますが、使徒襲来のテーマに合唱をつけた"Showdown"はなかなかおもしろいです。本編見たときも印象が強かったですね。
同じ曲のアレンジが多いので、CDアルバムとしては多少物足りないようにも思われますが、劇場版サントラなのでそれは仕方ないかも。ブックレットに各曲の解説が載っていて、調性やテンポの設定まで詳しく書かれています。無調や転調する曲が多いようです。劇中の映像と合わせるため、1000分の1秒単位までテンポを解析しているのだそうで、改めてこうした作品での音楽の重要性を感じるものです。
本当は公開後すぐにでも見に行きたかったのですが、いろいろ忙しかったのと、公開直後の人が多いのは避けたい、ということで、1ヵ月くらい経ってから行ってみました。
わたしはTV版をかなり熱中して見て(再放送でしたが)、旧劇場版2作目も映画館に見に行ったような感じですし、アニメファン人生(?)を語る上でエヴァは外せない作品ですので、今回も必ず見ようと思っていました。その結果は…… おおむね期待以上で、事前の予想と違っていた部分もだいぶありました。
ストーリーはTV版の第壱話〜第六話をだいたいなぞったものになっていました。TV版と同じセリフや画面構成のカットも多かったですが、映像はきれいでしたし、特に終盤の熱い展開は燃えます。
(以下ネタバレ)
今回は、ほぼずっとアスカの視点です。アスカはレイがシンジにかなり接近していると思い込んで、シンジに攻勢…… 確かに、シンジはかなりレイに構っている感じですから。まあ、アスカは幼なじみだし、シンジにとってはあまり配慮のいらない存在なのかもしれませんけど……
こうして見ると、アスカは正統派ツンデレといった感じです。シンジに告白思想になったり、レイとシンジがキスをしたと思い込んで、ギクシャクしたりしますが、最終的にはアスカもキスを…… レイもそれ以前にキスしたようなものなので、おあいこでしょうか。
ゲンドウは実験と称してバカンスに行ったり、とぼけた言動を繰り広げていて、「おっさん何してんの…」と言いたくなります。ユイも大変…… 今回はアスカの母、惣流・キョウコ・ツェッペリンも登場。アニメ本編では「一緒に死んでちょうだい」とか言う病んだ役でしたが、ここでは天然ボケのマイペースキャラになっています…… これならアスカも幸せだったでしょうに。
カヲルは相変わらずアッーな役なんですね…… ところで、シンジの「育成計画」って、何なんでしょうか? エヴァは出てくるのかな…?
9月の『ヱヴァンゲリヲン』公開に先立って、比較的廉価なDVD-BOXが発売されたので、買ってみました。この話は幾度となく繰り返し見ましたが、数年ぶりに改めて通して見てみると、やはり若干印象も変わってくるものです。
エヴァに登場する3人のヒロインのうち、綾波レイだけがずば抜けて知名度が高くなっている(ように思う)わけです。レイは混沌や謎といったエヴァの世界観を体現している象徴的な存在です。それに、出生や生き方がヒトの根幹に関わるような感じがして、存在自体がエロスですからね(笑) なので、どうしてもレイの存在に目を奪われがちになってしまいます。
でも、今回見てみると、ミサトやアスカにもかなり共感する部分がありました。ミサトはもうひとりの主人公と言っていいくらい重要な役割だと思いますし、アスカもかなりシンジに影響を与えていますから、3人のヒロインのうち誰が抜けても話が成立しないんでしょう。というか、不完全燃焼のまま壊れちゃうなんて、劇中でのアスカの扱いはカワイソ過ぎますすね(笑) 『ヱヴァ』ではなんとかなるのかな…?
考えてみれば、レイは無口少女キャラのはしりですし、アスカはその後のツンデレ・ヤンデレにつながっていそう。ミサトみたいなお姉さんキャラはなかなか登場していない気がしますが…… 「属性」はかなりその後の作品群に影響を与えているんでしょう。
『エヴァ』はアニメ史を語る上では外せない名作であると同時に、かなり病的で破綻していて理解に苦しむ問題作であると思いますが、そこが観客を惹きつけたのかもしれません。やり方・見せ方が斬新だったというのもあるでしょう。実際、わたしの人生にも少なからず影響したと思いますし…… かつてはかなりのめり込んだものの、今は冷めているとは思いますが。
そういうわけで、『ヱヴァンゲリヲン』を見ない選択肢はないですね。初めて『エヴァ』を見た頃とは違う視点で見ることになるんでしょうが、今度はどういう印象を受けることになるのか、楽しみではあります。『ヱヴァ』は公式的な二次創作、とでも見ればいいんでしょうか(笑)
DVD-BOXではTVスポット、劇場予告などエヴァに関する映像がほぼ網羅されていると言っていいと思いますが、『シト新生』のREBIRTHが収録されていません。あの量産機が舞う中でエンディングが流れ始めるのが良かったんですが…… 「魂のルフラン」は、特典ディスクにPVが収録されていますけど。
レイは、どんどん積極的になってますね…(笑)
「事故でキス」(ベタですが……)に続いて、「故意のキス」までも……
それでアスカはヤキモキ。
トウジとヒカリはすでになんかデキちゃってますし……
研究所はいったい何の研究をしているのか。
カヲルは本気でシンジを狙っているのか…?
ゼーレは何がやりたいのか…?
謎は多いですが…… 人造人間エヴァンゲリオンはこの話では出てくるんでしょうかね。
妙に抜けたキャラになってしまったゲンドウはともかく、このシリーズではユイがいい味を出していると思います。アスカの両親は出てこないのかな…?