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●五項目の自主規制
今回のマニフェストは、「日本格闘技党」の提案。
●小学校で武道を習うことを義務化します(可決)
趣旨:武道の精神を学んで情操教育とし、日本の伝統を尊重すると同時に、体力づくりや護身にも役立つ。
わたしの体験としては、中学校で剣道、高校で柔道の授業を受けました。太田総理の体験ようにおちる人はいませんでしたが、投げ飛ばされるのがかなり痛かったです…… でも受け身はいろいろな場面で役立ちそうですね。
それで武道の精神を学んだかというと、実際のところよくわかりません。礼節を重んじるのはイメージとしては理解できますが、それと武道がどう繋がっていくのか…… たかが1シーズンやっただけでわかったような気になるほうがダメかもしれませんけど。
高校生のときに柔道をやってさえこんななのに、小学生が武道の精神を理解できるのでしょうか? 勉強の成績以上に強弱の差が見えるので、武道の精神を理解できないまま、強いだけの者が増長しないか心配です。
武道をどの程度の量と頻度でやるのか、という点も問題です。武道の精神を学ぶのなら、それなりに長い期間やる必要があると思うのですが、やっぱり武道が苦手だという人もいますし、そういう子たちにとってはただ苦痛なだけです。習い事ならいつでもやめられますが、義務教育とあってはそうもいきませんし……
「武道で礼節を教える」などというのは、「英語の授業で他国の文化を教える」というのと同じで、本来の趣旨とは違うのではないでしょうか。精神を学ぶために武道をするのではなくて、武道の過程でおのずと礼節が身につく、というのが本当では? 最初から精神的なことを教えるという目的で武道をさせるというのは、ちょっと違う気がします。
ただ、武道が護身術として有効であるという点は否定できませんし、子どもに多様な選択肢を与えるという意味で、武道に触れさせることも悪くない気もします。ということで、「武道で礼節を教える」という目的は除いて、体育の授業でちょっと体験する程度の武道をするのは賛成、ということにします。
さて、議論の過程では今話題の教育問題も出ました。中心は、現政権による教育基本法の改正について。改正案で私立学校や大学、就学前教育を重視する点は、まあ、いいでしょう。でももちろん核となるのは「愛国心」の問題なわけですね。
「愛国心」というのは、教えたからといって身につくものなのか、よくわかりません。わたしのような非国民でも(笑)、愛国心を教え込まれた覚えはありませんが、それなりに愛国心は持っているつもりですし…… 愛する心というのは、誰かから言われて身につくものではなくて、自然と心の内に芽生えるものでしょう。えらい人たちは、昨今の事件などは愛国心や公共の精神が足りないことから起きており、法律を改正すれば何とかなる…… と思っているのでしょうか?
どうして「最近は愛国心が足りない人間が多い」と決め付けるんでしょうか。「国を愛せ」などと言われるまでもなく、それなりの愛国心は持っているというのに。余計なお世話です。それに、法律は国を形作るもの。
国「私を愛しなさい。」
自分で自分を愛せと言う、なんて滑稽なんでしょうか(笑)。
まあ、要は政治家や官僚のえらい人たちが、文句なく国を愛せるような政策をやってくれれば万事OKなんですけどね(笑)。
今回は2時間スペシャルでした。
●小中学校では毎日1時間農業の時間をつくります(可決)
趣旨:思い通りにならない自然を相手にすることで、さまざまな素養を身につけさせるべき。
日本畑党のマニフェスト。確かに、現代社会では食料が簡単に手に入る代わりに、それらがどのように生産されるのか実感することが難しくなっているように思います。何だったら農業高校よろしく牧畜までやってもいいかもしれませんね。命の尊さがよくわかるはずです。
ただ、それを改めて新しく「農業」の時間を設けてまでやるべきかといえば、そこまでの必要性は感じません。わたしの経験では、さすがに中学校ではやりませんでしたが、小学校のときにさまざまなものを育てました。基本の朝顔に始まり、ホウセンカ、マリーゴールド、ヘチマ、キュウリ、大豆、トマト、サツマイモ、綿花などです。養蚕もやりましたよ。蚕に桑の葉を食べさせるんです。植物とは違って動きを間近に眺められるので、非常に可愛かったしおもしろかったですね。ああいったことは理科や生活科に含まれるのでしょうか…? それで十分だと思うのですが。
というわけでこの案には「反対」ということにします。あえて新しいことをするまでもないということで。
●北朝鮮の核を日本が買い取ります(否決)
趣旨:ともかく核兵器をなくすことを目指し、そのための案のひとつ。
北朝鮮が核を手放すために売るとは思えませんが、仮にお金で解決したとしても、そのお金は北朝鮮の貧しい民には行き渡らず、体制の懐を潤すだけでしょう。あまり良い案とは思えません。ということでこの案には反対。
ただ、「金にものを言わせて解決する」というやり方は意外と気に入りそう。金で戦争が防げるのならいくらでも出せばいいんです。湾岸戦争の時にはいろいろ言われましたが、誰も殺さず殺されなかったのだから誇ってもいいくらいです。お金を出しまくる、ということは、それこそ日本にしかできないことなのかもしれませんから。
石破氏の言っていたように、核兵器を持っても仕方がなくなる仕組みをつくることができればよいと思いますが、ミサイル防衛では、核を使いたい側が「数撃ちゃ当たる」みたいな感じでどんどん核を増やしていく…… ということにはならないんでしょうか?
○サブテーマ:日本の核武装について
日本は核武装すべきなのか? そもそもその議論をすべきなのか? という話です。わたしは、核兵器を使えば即世界中から非難されていたたまれなくなりますし、「民間人を殺さないようにする」という国際法と「大量破壊兵器」たる核兵器が相容れるものなのか疑問です。それに、放射能を撒き散らして戦争が終わった後も何世代にもわたって悪影響を及ぼすような兵器は明らかにやりすぎだと思います。そう考えると核兵器なんか持っていても使えません。使えない兵器はいらない…… ということで核武装は必要ないでしょう。
日本の核武装について議論すること自体がタブーになっているようですが、議論は好きなだけすればよいのです。あとは「日本は核武装すればいい」と言う議員に投票するかどうかの問題です。ただ、閣僚級が核武装に言及するとなると、別問題です。「議論」と「政策」の区別は対外的にも対内的にも明確にすべきでしょうから。
菅伸子さんおもしろい人でした……
どうもアニメ以外の番組はうっかり見逃してしまうことが多くて…… 2回間が抜けました。
●政治に関する世論調査を禁止します(否決)
趣旨:世論調査に左右されず自分で意見をもつべき。
論点としては、世論調査の調査手法の問題、世論調査自体が世論に及ぼす影響、の2点が考えられます。
番組中でも指摘されていましたが、設問のしかたや順序などによって、調査ごとに違う結果が出ることはありえます。社会学などの調査全般に言えることかもしれませんが…… 電話調査だって、政治に関心のない人は応じないことも考えられるので、無党派層の割合は実際はもっと高いかもしれません。正確な数字により近づける調査方法を考えたいものです。
調査の結果が公になることで新しく世論が形成され、選挙などの結果に影響することも十分ありうる話です。自民党の総裁選も早くから出来レースでしたしね…… わたしは安倍さんはあんまり好きじゃないですけど(笑)。やはり多数意見に従うのは安心できますし、選挙で勝つにはそれが一番安全なのでしょう。
だからといって世論調査をなくせばよいかといえば、それはあまりおもしろくないと思うのです。世論調査の結果が報道されて、自分たちの意見とは違うものが多数だった場合、危機感を覚えてそれまでよりもっと強くアピールしようと思うでしょう。政府は、国民の反対意見が多くてもやらなければならない政策もあります(特に増税など)。その場合、みんなに必死に訴えて理解・納得してもらおうとするはずです(それが望ましい)。
というわけで、議論をうながしてより多くの人が納得するためにも、世論調査は意義があると思うのです。より公平性・信頼性の高い調査が行われること、一人ひとりがそれなりに自分の意見を持つことが前提ではありますが。
●私立大学を全部なくします(否決)
趣旨:学生はろくに勉強もしないのに、私学助成のため税金が使われていて無駄である。大学でのモラトリアムが社会の停滞を招いている。早く将来を考え、本当に勉強したければ国公立へ行けばよい。
早稲田大学中退党のラサール石井議員の提案です。って、実際は除籍だったんですか。退学よりもさらに重い「極刑」を受けたんですね(笑)。名古屋学院大学にはエグゼクティブ養成プログラムっていうのがあるんですか…… いろいろやっているんですね、私大って。
実際のところ、私学は玉石混交で、いわゆる「一流大学」からどうでもいいような大学まであるのでしょう。学生の側がちゃんとそれを選んでいけば、どうでもいいような大学はつぶれるはずで、それは放っておけばよいのです。無駄に税金をつぎ込むことはないでしょう。大学も淘汰される時期に来ているのかもしれません。実際萩国際大学はつぶれちゃいましたし…… 国立大も法人化されましたしね。
とはいえ、私大を全て廃止するとなれば、討論の中でもあったように「全て国公立にする」ということもありうるわけですが、そんなお金はないですよね…… 自然淘汰に任せるのが一番よいのではないでしょうか。といことで、私大全面廃止に対しては反対、ということにします。
それにしても私大って高いですよね……
●メールを全面禁止にします(否決)
趣旨:メールでの短いフレーズの多用によって、コミュニケーションがおかしくなるなどの弊害が現れている。これは重大な問題であり、メール禁止で対応すべき。
「メール」って「Eメール」限定ですよね。メールは電話の代替としては便利な手段だと思います。わたしはいつも電話がかかってくるとドキッとします。知らない番号だとさらに身構えます。電話は基本的に相手が何をしていても半強制的に対応させることができるので、暴力的と言うか…… 結構失礼な感じがするのです。反面、情報が相手に伝わったことが確認できる確実性はあります。
それに対してメールは、それほど急がず、すぐに伝わらなくてもいいことを伝達できるので、「電話する必要がない」という点において非常に便利に感じています。誤解がないように文面に気をつけ、ちゃんとした日本語を使うよう心がければいいのです。漢字を正しく使おうと思えば、自然と勉強になるんじゃないでしょうか。……手で書こうとすると出てこなくなるんでしょうか?
ただ、「用件を伝える」という目的がないにもかかわらず、どうでもいいような内容のメールをやりとりするのは、パケット通信料と通信回線の無駄づかいに思えるのですが…… 規制するとすれば、こういうメールだけを制限すればよいのです。ということで、メールの全面禁止には、反対ということにします。
議員のケータイメールが披露されていましたが、口では到底恥ずかしくて言えないようなことも、メールでは書けちゃうんですね(笑)。……いや、石田衣良さんは口でも言ってましたけど。さすが物書きです。
一度手にした文明の利器は、手放すのは極めて難しいですよ……
いろいろな党の提案と、太田総理のマニフェストの二本立てでいくのが、定番スタイルになりつつあるようです。
●結婚相手は国が全国民の中からあっせんします(否決)
趣旨:結婚したくてもできないのは、出会いがないからであり、国がその場を提供すべき。
日本負け犬党・青木さやか議員の提案。これは…… ここまでやると国もお節介を焼きすぎだと言われそうですね。住基ネットのときにもかなりの批判がありましたが、これを実現する場合はそれ以上の詳細な個人データを国が扱うことになります。その利用が果たして目的内にとどまるのか、不安なところではあります。少子化対策のためにやるとしても、「結婚・出産しない人間は負け犬」という風潮が強まることは十分予想できます。「負け犬」ならまだしも、「非国民」とか言われたらたまったものではありません。制度に頼って結婚した人と普通に恋愛結婚した人との間に差別ができたりして。この制度を少子化対策として導入した場合、費用対効果はどの程度になるんでしょうか。たいして効果がないのなら、それこそ「税金のムダ」ですね。直感的にも…… こんな制度、必要ないですよ(笑)。ということで、この案には反対ということにします。
福島みずほ党首に「ピンク」と食ってかかる青木さやか議員は、恐れを知りませんね(笑)。ただ、「今まで国に感謝したことがない」という話には、共感できる部分があります。実際は、いちいち感謝されないような分野で地道に役割を果たすのが行政なのかもしれませんが。
●県庁・市役所などを民営化します(否決)
趣旨:公務員は優遇されすぎているので、ぬるま湯的環境から脱して意識改革をすべき。
地方公務員の待遇ってすごいんですね…… 一部の自治体の話かもしれませんけど、民間では考えられないような手当がつくんですね。東京都交通局では車椅子の乗客を手伝うたびに200円の手当がつくのだとか…… こういう手当てはどういうわけで導入されているんでしょうか。労組の要求でしょうか? ストライキができないのが不利なのはわかりますが、民意も考えて欲しいですね。わたしが派遣で某鉄道会社で働いたときにも同じく車椅子の手伝いはしましたが、手当なんてつきません。そこは公営じゃなかったんですが。
公務員の態度が悪いとか、そういうことは確かに問題です。民間だったらすぐ顧客が離れていきますが、行政には市場原理が働かないので、向上心がないのでしょうか。職員は全員民間で一定期間働くとか、マナー研修を受けるとか、そういうことをやったほうがいいのでしょうね。みんなの税金を賃金としてもらっている人たちなのだから、サービスもよくするのは当たり前です。
ただ、自治体の業務を全て民営化するとなると、どうでしょうか。住民が「株主」になると考えるとわかりやすいかもしれません。行政と民間が服する法体系はかなり違っているので、憲法はじめかなりドラスティックな改革が必要になるでしょう。行政がときには私権を制約する強制力を行使できるのは、選挙による民主的プロセスの管理下にあるという建前があるからです(この点は番組中では詭弁だと批判されていましたが)。同じようなことを私企業がするとなると、同じような制度を導入せざるをなくなるので、結局は今と同じになってしまうのでは。ということでここは反対、ということにします。
行政の役割をどこまで民営化することが可能なのか、行政にしかできないこととは何なのか、という問題は、今非常にホットな議論となっています。そういう意味ではタイムリーな話題だったといえるかも。実際かなり行政から民間に委託されている分野は多く、人件費削減に一役買っているようです。ただ部分的にではなく、大本の地方自治体を民営化するとなると…… ちょっと想像がつきません。
ところで今回賛成の席に座っていた岐阜市長の細江茂光氏。
市民の足だった路面電車を、何のてこ入れもせずにとっとと廃止してしまった方ですね。知人でも困っている人がいます。運行を請け負おうという申し出もあったので、もう少しいいやり方があったのではないかと思うのですが…… いくら民間出身だからって、公共交通をそんなにあっさり切ってしまってよかったんでしょうか。
自治体を民営化したら、こんな風に不採算部門はどんどんばっさりと切り捨てられますよ、きっと。
今回番組を見終わって、太田総理がいろいろ意見を言っていたNHKのニュースに切り替えてみると…… 愛知県半田市の助役らが、出張先で会議を無断欠席して観光していたのとか。助役らは減給、知事も監督責任で減給、同じく観光していた副議長は職を辞任、だそうですが…… まったく。
●家事をしない夫は罰金刑にします(可決)
趣旨:家事をしない夫が多すぎる。意識を変えさせるべき。
夫婦ともに家事をするのは当然…… というか、そうしないと結婚できないのではないでしょうか、今や。反対派の議員の中にはジェンダー差別反対論者が聞いたら吊るし上げられるんじゃないかと思うようなことを言っている人もいましたが、そんな古いことも言っていられません。でも、夫が家事をしないのは何も夫の意識だけが問題ではないと思います。だから、この案に賛成するには、以下の条件をつけたいところです。
・家事をしない妻も罰金刑。
・残業を減らし、年休取得率を上げるなど、職場の環境を改善。
それに、財布の紐をどちらかが完全に握っていたら、罰金の意味がないですよね……
●二世議員を禁止します(否決)
趣旨:二世議員は大した努力もせずに議員になることができ、癒着などの弊害もある。本当にやる気のある人が議員になれる機会を増やすべき。
まず、これは憲法の「職業選択の自由」に反するので違憲ですね(笑)。それは置いておいて。確かにアメリカの現大統領も二世ですが、資質は…… でもこれは人によりけりですね。政治家として勉強し、努力している人もいるでしょう。身近な家族の姿を見て、「自分も政治家として役に立ちたい」という素朴な気持ちもあると思います。それを摘んでしまうのはもったいないです。しかし、そうでない人間との区別はつけづらいです。だから、例えば何らかの試験を課して、学力や庶民感覚をテストするのがよいのでは。ということで、案には大筋では反対ということにします。
今回は心霊現象…… って、韮沢編集長を連れてきちゃダメでしょ(笑)。まるっきりTVタックルみたいな水掛け論になっちゃうじゃないですか。
●オカルト・心霊現象はこの世にないと憲法に明文化します
趣旨:悪徳霊感商法を防止し、自分の意思で考える人間を増やす。
わたしはいわゆるオカルト・心霊現象はあまり信じませんし、占いも見ません。見たとしても占いの内容に準拠した行動を取るなんてことはないです。
占いといえば、一番ポピュラーと言っていいのは血液型占いでしょう。この占いには何らかの根拠があるのか? と言われれば、否です。血液型は赤血球のタイプに過ぎず、赤血球は人間の性格を決める細胞ではないからです。遺伝子レベルまで同じ一卵性双生児でも性格が異なっているのに、赤血球の違いで性格が決まるというのはよく考えればおかしいとわかるはずです。
血液型によって病気のかかり方が違い、それが性格に影響しているという仮説もありますが、それも科学的には証明されていません。それなのに多くの人が当然のように血液型占いを受け入れているのは、メディアがまことしやかに取り上げているのが大きいのでは。ほかの占いも同様です。「占いに科学的根拠はなくて、参考程度」との前提を持ちつつ占いを見ている人がどれだけいるんでしょうか?
何でもかんでも占いとか霊能力に頼ろうとするのはよくないと思います。少なくとも一歩距離を置きつつ受け入れるべきです。だからこの法案には賛成ということで。
しかし、韮沢編集長の持ってきたUFOの写真はおかしかった…… あれはウケますね(笑)。
●緊急閣議:北朝鮮ミサイル問題
防衛問題の専門家・石破議員が、質問に答えてくれます。実際に日本に向けてミサイルが放たれたとしても、今のところどうしようもないようです…… 当然でしょうね。だから決してそんな真似はさせないことです。そして日本の外交の話。このままアメリカ一辺倒では、日本はダメになるという点で、太田総理と石破議員は(珍しく)何となく歩み寄りました。
今回の北朝鮮のミサイル発射に関して、日本は財産的損害は一切受けていません。だからちょっと騒ぎすぎな感もあるのですが…… 国連安保理の制裁決議は、本来なら他国への攻撃、占領といった明らかな行為が想定されているのでは。北朝鮮はこれまで拉致など、言語道断なことをやってきたのは事実です。でも今回取り上げられているのは「ミサイル発射」の件のみなので、それを踏まえる必要がありますね。
今回のミサイル発射後に、確かにそれを利用するかのような発言がありました。例えば先制攻撃に言及した閣僚もいましたが、まさに憂慮したとおりですね。今回の一件から中国・韓国との関係を見直すべきとの意見も出てくるでしょう。でもあまり北朝鮮に踊らされるのもどうかと。
最近よくテレビに出演している感のある石破氏。あまりアツくならない石破氏の話は聞きやすいです。
今回は、「日本の証券市場はどうあるべきか?」「子どもの安全をどうやって守るか?」という、どちらも旬のテーマでした。
●株でインチキしたら無期懲役にします(否決)
趣旨:日本経済に打撃を与えた人間は反省し、健全な市場を実現するための抑止力として重い刑に処されるべき。
まず、インサイダー取引かそうでないかの線引きが難しい、という話が出ました。村上氏はインサイダーで逮捕されました。なぜ逮捕されたのか? もちろん悪いことをしたからですが、「目立っていたから」というのもあるでしょう。雑魚に対する抑止力として、大物を捕まえるというのは捜査機関の常套手段です(チャタレイ事件やWinny事件など)。村上氏や堀江氏は、あれだけ目立って偉そうなことを言うのだから、自分たちには一切やましいところがあってはいけなかったのです。そこは彼らの自業自得でしょう。
わたしはお金儲けは悪いことだとは思いません。それに汗水たらして勤労の末に稼いだお金と、クリック1つの投機で設けたお金に差があるとも思いません。投機で稼ぐのだって必死に勉強してノウハウを学ぶ必要があるでしょう。苦労するのは同じで、技術の違いの問題です。非難されるべきは、犯罪で手にしたお金です。
お金があればたいていのものは買えますが、お金で買えない価値もあります。これはどちらも本当でしょう。お金をたくさん儲けた人は、たくさん税金を払い、慈善事業などに寄付をして、社会のために尽くすべきです。そして汚いことに手を染めないよう、教育現場でお金について教えることも必要ではないでしょうか。
ただ、アメリカの刑罰規定がどうなっているのか知りませんが、日銀の内規よろしく、日本の規制は弱いように思われます。規制緩和もいいですが、強化すべき点もあるでしょう。そして犯罪にならない手段でどんどん儲けるべきです。ということで、健全なお金儲けの発展を願って、法案に賛成したいと思います(でも無期はちょっと重いかな…)。
●防犯のため小学生に携帯電話を持たせることを義務化(可決)
趣旨:携帯電話のさまざまな機能を活用して、子どもの安全を守るべき。
すぐ文明の利器に頼ろうとするのは、何だか安易な感じがするんですけど…… ケータイがなかった頃はどうしてたんでしょう。
携帯電話なんて、いくらでも悪用できます。有害サイト、コミュニケーションの問題など、携帯電話は、子どもに持たせるには利点よりも弊害のほうが多いように思えます。親たちが子どもの居場所を常に監視することが、子どもの自主性を育むことにつながるのでしょうか? それに、ちょっと詳しい人なら、アリバイ工作なんて簡単にできるのでは(よく知りませんけど)。ケータイをなくしたり、落としたりするのも怖いです。軽く紛失するには高価な代物ですよね。
個人的な話ですが、わたしは高校を卒業するまで携帯電話は使いませんでした。さすがに高校でケータイ持っていないのはクラスで自分を入れて2人くらいでしたけど…… 特に不自由はありませんでした。ケータイに愛着があまりないから、こういう意見を持つのでしょうか…… ケータイを持たせるくらいではあまり意味がないように思われるので、この法案は反対です。
経済的理由で子どもにケータイを持たせない親もいるでしょうから、仮に小学生全員にケータイの携帯(?)を義務化するなら、政府などから何らかの援助が必要でしょう。そして学校で「ケータイリテラシー」とかの授業を行って、ケータイの扱い方を正しく身につけるべきです。
余談ですが、番組の合間にauのGPSつきケータイのCMを入れるのはさすがですね(笑)。
今回は、天下りに関するお話。
●天下りした人は、時給500円にします(可決)
趣旨:税金のムダ遣いをなくし、本当にやる気のある人だけ天下りすればよい。
現実的には最低賃金法などがあるので無理だと思われますが……
「税金の無駄」という批判が強い天下り。官僚経験者の人たちは、優秀な人材を活かすと言っていましたが、どうも弊害のほうが大きい気がします。省庁の現役の人たちは、そんなに安月給で激務なら、天下り先を維持するのに腐心している暇なんてないんじゃありませんか。財政難の時代に、天下りモラトリアム期間の受け入れ先である特殊法人を維持するために莫大な税金が投入されているなんて、まったくやめてほしいですね。「特殊法人」が具体的に何をしているのか、よくわかりませんが……
そして議論は官僚の待遇やイメージについて。政治家の手足となって働く官僚は、朝から晩まで息をつく間もないのだとか。時給250円…… とかいう話を聞くと、さすがにかわいそうになります。でも住宅環境などが恵まれているから、それでも大丈夫なんでしょうか。
何かと批判を受けることの多い官僚という職業のイメージは、みんな悪いと思っているようです。でも、政府が批判されるのは世の常です。むしろ健全な社会である証拠かも。批判があれば官僚も気を引き締めるでしょうし。
本当に官僚になりたい人は、待遇やイメージの悪さから「官僚になりたくないなー」と思うでしょうか。確かにいわれのない非難もあるかもしれませんが、そんなもの、自分の仕事に誇りを持って「正しいことをしている」と思っていればいいだけのことです。
官僚というお仕事は、人気がないんですか? そんなに魅力のないものでしょうか? 少なくともわたしはそうは思いません。自分で官僚になりたいくらいです。批判もあるかもしれませんが、行政は誰かがやらなければならない仕事。国民全体の役に立てる仕事です。こんな仕事はそうそうありません。東大生の人たちはそうは思わないんでしょうか? わたしなら官僚になってそういう偽善的な気持ちになりたいのに(笑)。
東大生は大学に入るだけでも大変、就職後くらいは楽したい…… みたいなことを言っていましたが、そんな楽な仕事はないですよ…… それに、塾通いやダブルスクールをできる人は恵まれています。やりたくてもできない人だっていっぱいいますから。あと、官僚=東大出 という固定観念も、やめて欲しいところですが……
ということで、天下りはなくてもいい気がします。退職金と年金がもらえれば十分です。だからこのマニフェストには賛成。
ところで、鈴木宗男議員と平沢議員のやり合いはすごかったですね…… 議長の言うことは聞きましょう。
○献血
わたしは針刺されるのは好きじゃないですが、献血にはなるべく協力したいです。痛くなければなおいいんですが(笑)、それは仕方ないということで。
今回は2時間スペシャルでした。
●タレントは選挙に立候補することを禁止します(否決)
趣旨:安易にタレントを票集めに使わず、政策で議員を選ぶべき。
タレント議員が一概に悪いとは言えないと思います。西川きよし氏のように、福祉の分野で功績を残したりする人もいるでしょう。でも投票する側は、「あの人知ってるから」とよく考えずにタレント候補に入れてしまうものです。有名政治家でも「あの人知ってるから」現象はありますが、タレントはその度合いがさらに大きくなりそうです。その人の公約も見ずに簡単に投票してしまうのは、果たして国政の役に立っているんでしょうか。この点で、タレント議員の悪い部分が出てくるように思われます。なので、このマニフェストには賛成します。
●ダメな総理大臣は国民投票でクビにします(可決)
趣旨:何かと居座ろうとする首相をリコールできるようにすれば、国民の政治に対する関心が高まるはず。
このマニフェストに関する意見は、大筋で太田総理の天敵(笑)こと石破氏と同じです。国会が総理大臣を指名する議院内閣制においては、内閣は国会に責任を負うので、やめさせるときも国会の手によるべきです(内閣不信任決議とか)。これが長年の経験による間接民主制の最善の手段じゃないんでしょうか。リコールは地方自治のレベルが限界かと。
ただ、以前は考えられなかったほどIT技術が発達したので、これを何かうまく利用すれば、新しい形の直接民主制が実現できる可能性はありそうです。具体的にはわかりませんけど。
似たような話で、「首相公選制」の論議もあります。でも、これはどうなんでしょうか? 導入したイスラエルは失敗したみたいですし。
○小泉首相支持・不支持(支持多数)
サブテーマです。やはり、小泉政権には功罪両面があるでしょう。首相が党内の派閥に頼らず、国民の支持を得ようと努力したのは今までになくよかったと思います。でも、特に外交や靖国参拝の面では不満な点が多いんですよね…… 難しいですが、どちらかといえば、不支持。
ポスト小泉については、岸の流れを組む、タカ派最右翼と目される安倍氏以外なら…… 麻生氏もタカ派らしいですけど。石破氏も言っていましたが、北東アジア外交は何とかして欲しいですね。甘利さんが言っていた「癒し系改革派」って、誰のことなんでしょうね…… 痛みを伴う「癒し」が可能なら、そうしてもらいたいですけど。
ところで石破氏が「日本も情報収集の機関をつくるべき」みたいなことを言っていましたが、これは最近出た「日本版CIA」の話と関係あるんでしょうか?
●医者は5年ごとに免許更新試験を実施します(可決)
趣旨:医療技術は年々進歩しているので、医師は最新の事情に対応すべき。
大学受験でも面接を課される医学部は、人間性が重視されているんだと思いますが、科目選択で生物を選ばなくてもよかったりするのは変……。医師免許のシステムについてはよく知らないですが、1回免許を取ったらあとは何もなしなんでしょうか? 内藤剛志氏が言っていたように、運転免許の更新程度でいいので、講習や研修だけでもできないものでしょうかね。ということでこれは賛成。