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●五項目の自主規制
ドラマを見ないわたしも、「踊る」シリーズはずっと見てきましたので、テレビで放送するならこれも見ませんと。しかも地下鉄ネタですから、鉄道ファンとしても注目なのです。「踊る」シリーズ自体、「機動警察パトレイバー」からのオマージュ(パロディ?)が数々含まれますので、アニメファンとしても注目です。
作品はネゴシエーターの真下を中心として進んでいきますが、交渉よりも地下鉄マンの人々のほうががんばっている感じです(笑)。線引き屋(「スジ屋」のほうがよく聞きますけど)のおじさん、いい味出してました。大都市の地下は謎が多いです。東京の地下鉄はどの線とどの線がどこで繋がっていて、車両基地はどこにあるとか、そういうことはよほどのマニアでないとわかりません…… 「脇線」なるものが存在するのかどうかは知りませんけど。
音楽にも詳しいと思われる犯人、コンサート会場に爆弾を仕掛けていました。コンサートで流れていた曲は、
・モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
・ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」第1楽章
・チャイコフスキー:「くるみ割り人形」より「花のワルツ」
そしてラヴェル作曲のバレエ音楽「ボレロ」でした。最初は小さな音で始まって、次第に盛り上がりを見せ、クライマックスを築くラヴェルの傑作です。クライマックスに向け、音楽の盛り上がりに合わせてみんなが新宿に集結する演出はなかなかです。できればCMを入れずに放送してほしかったですが……
結局犯人は何者だったのか、わからないところに後味の悪さが残ります。真下の交渉だけを中心に据えたわけではなかったので、交渉の場面は意外と少なかったかも。でもエンターテイメントとしては良かったように思います。鉄道ファンでクラシックファンのわたしは盛り上がるしかないのですね(笑)。
ネタとしては……
最初の舞台となった「東葉線」(東京地下鉄東西線がモデル)の電車は、神戸市営地下鉄海岸線の電車でした。それから、車両基地爆破のシーンで出てきた電車は東京臨海高速鉄道りんかい線ではないでしょうか。SATが地下鉄坑内を走っていくシーンでは、オレンジ色のドアの車両が走っていましたが、札幌市営地下鉄東西線だと思われます。
劇中で何回も「ATO」という単語が出てきた割には、その説明がなかったですけど……
ATO――Automatic Train Operation(自動列車運転装置)のことで、コンピュータによる自動運転を行う装置。
ですね。
「機動警察パトレイバー」とかぶるネタで、気づいたものです。
・電波を使ったテロ、時限式コンピュータウィルス、ソフト開発会社の犯人、犯人は死んでいる…?、カラスの群れ→パトレイバー劇場版第1作
・路線図にない地下鉄の線路→劇場版第2作
こうして見ると、「パトレイバー」の先見の明に改めて驚かされます。
映画を見る側としては、大和が沈んだこと、3,000人あまりが亡くなったことは知っているわけです。乗組員たちの生前の様子からして涙を誘います。戦争に赴く人たち、それを送らなければならない人たち、それぞれの思いが迫ってきます。
生き残った人たちも、苦悩しながら生きてきたことが分かります。死ぬ覚悟と、生きる覚悟。神尾さん、内田さんともに、大和に乗艦していたことがその後の人生に与えた影響は計り知れないでしょう。内田さんがどのようにして生き残ったのかはよく分かりませんでしたけど。このお話はどのあたりまで史実なのでしょうか。内田さんとか森脇さんは、実在の人物なのかな? 兵士たちから家族へ宛てた手紙の内容とかは本当かもしれません。
映画館を出るとき、年配の方が「私は海軍の軍人だったから……」と、映画館スタッフに話しかけている人がいました。そういう方々は、この映画をどんな気持ちでご覧になるのでしょう。史実とマッチしてるのかな?
現在NHK総合でアニメを放送中の『雪の女王』ですが、BS2で放映されたアメリカ制作のドラマを見てみました。正味3時間です。
アニメ『雪の女王』は今視聴しているところですが、最初の辺りは見ていなかったので、どのくらいアニメとドラマに共通点があるのかはわかりません。というか、アンデルセンの原作を知らないのですが、どっちが原作に近いんでしょうね。
アニメとドラマで明らかに違うのは、主人公の年齢でしょう。ゲルダとカイは18歳。アニメ版よりけっこう上です。ゲルダは湖畔のホテル・ホワイトベアのオーナーの娘、カイはホテルのベルボーイ。カイは雪の女王に連れ去られ、世界を支配できる悪魔の鏡を修復することになりますが…… ゲルダのほうは、カイがいなくなって川に身を投げますが、春の園に流れ着いて助けられ、それから季節を巡り旅をしていきます。ドラマにはラギは出てきません。ラギって、原作にも出てくるんでしょうか?
吹替え版の声の出演です。()内はアニメ版。
雪の女王――勝生真沙子(涼風真世)
ゲルダ――坂本真綾(川澄綾子)
カイ――浪川大輔(夏樹リオ)
山賊の娘――くまいもとこ(横山智佐)
シロクマ[雪の女王の僕]――江原正士
ウォルフガング[ゲルダの父]――土師孝也
坂本真綾さんは最近洋画で出ずっぱりです。シロクマやウォルフガングの演技はなかなか渋かったですね。シロクマ、最後は人間の姿に…… シロクマの正体って?
ゲルダ役のチェルシー・ホッブス、健気な感じでした。雪の女王役のブリジット・フォンダの妖艶な演技もなかなか見もので、印象強かったです。
昔の恋人が死に、刑事のユベールは日本へ。空港でかつての仲間、モモと合流です。「ここを頼む」「新宿!」っていうことですが…… 総武線の高架橋、立ち並ぶ電器店。そう、ここは秋葉原じゃないですか(笑) 新宿とアキバはだいぶ違う場所だと思いますけど。 それに、アキバの中心に事務所を構えているイシバシ弁護士って一体……
ユベールは自分に娘がいたことを知ります。しかも、かなりハジけた娘さんでした。徳利をイッキしたくなる気持ちもわからないでもありません。自室でフシギ音楽をかけたり、デパートで買い漁ったりと、やりたい放題です。ユミからはかなり恨まれているらしく、ますます自分が父親だと言い出しづらくなるユベールです。
リュック・ベッソンの脚本と日本ネタがいい味出してます。ユミに気づかれないようにデパートで追っ手をどんどん殴り倒していったり、帝国ホテルで「兵器とファッションショー」をしたりする演出は小気味よい感じです。ゲーセンでダンスダンスレボリューションをしたりするのはいかにも日本のサブカルチャー。ワサビを一気に食べるのはびっくりしましたけど……
どうやらユミの母親は防衛庁の工作員だったようです。正体がばれて殺されてしまったのでしょうか。京都へ赴くユベールたち。絵馬の中に手紙が隠されていました。有名な清水の舞台ですね。
ラストで日本語の挿入歌が流れてきて、邦画を見ているような気分になりました。ワサビをバター代わりに使うというのは……どうでしょう? 「都心の部屋」から見えるネオンサインでも、ワサビがアピールされていました。ワサビがお気に入りなんでしょうか。
ユミ(広末涼子)の吹き替えをしていた坂本真綾さんですが、違和感がなかったのでさすがだと思いました。真綾さんは洋画によく出演されてますね。
●高架の上を行くのは、黄色いラインの総武線。秋葉原の象徴的存在ですね。断じて新宿ではない(笑) 高架下のあそこは何度も通りましたから。ロケするのは大変だったでしょうね。
京都へは、新幹線で。700系です。あの映像のスピードは速すぎると思いますが…… 到着アナウンス「京都、京都です。ご乗車ありがとうございました」は本物でしょう。旅情を感じますね。駅名板のアップ、ちゃんとJR東海仕様でした。
金曜ロードショーで放送していたこの映画、今回初めて見ました。ホラー映画ですが、見た感想は、「怖い!」というよりも、「気持ち悪い! そして哀しい……」でした。
古びた団地、湿気の多いジメジメした気候。日本人なら誰でも共感するような嫌悪感を覚えさせます。とくに天井から水が垂れてくるというのがいやですね。極めて個人的で安心できる空間であるはずの自室が、脅かされているみたいです。上の階の部屋が洪水状態なのに、管理人さんたちは何もしてくれません。うーん、他人事じゃないみたい…… 女の子が行方不明になったきり、屋上の給水タンクの清掃はなされていなかったんでしょうか。どうなってるんですかこの団地は……
原作の鈴木光司さんは「リング」シリーズでも知られている方ですので、映画「リング」とも少し比較して見てみました。オバケ(?)が水中から現れるのは、テレビから出てくるのとはまた違った怖さがあります。「リング」のほうは、貞子の遺体が発見されたわけですが、こちらは給水タンクの中を調べた描写もなかったので、そのままなのでしょうか。
クライマックスで、エレベーターの中に消えたお母さん。郁子が上の階へ行くと、何もないエレベーターのドアが開いて…… ここで『着信アリ』の恐怖映像が思い浮かびましたが、それとは違いました。お母さんは最期まで郁子を守ろうとしていたんですね。何とも切ないです…… ただ怖いだけじゃない、これがジャパニーズ・ホラーの真髄です。リメイク版はどんなでしょう?