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【ラノベ】星降る夜は社畜を殴れ2(著:高橋祐一)
ブラック企業の社畜たちと闘うラノベということで、一部で話題になった(笑)本作、第2巻です。

今回はついに、ブラック企業・ワクワクフーズに労基署のガサ入れが。労働基準監督官も登場です。最近は『ダンダリン』もあり、週刊ダイヤモンドでも労基署特集が組まれるなど、ブラック企業が社会問題化する中で注目されている役所。本作では、監督官の人手不足にも言及。過労死防止法の制定や、労働安全衛生法の改正などの時事ネタも取り上げています。実用的な知識も盛り込んでいるのは本シリーズの特徴であります。

新キャラとしては、社長の娘、和久村ミウが登場。ミウも重要人物ではあるのですが、やはり興味深いのは「社畜」の二階堂や斉藤係長の言動です。理由もなく社畜になる者はいない、とはよく言ったもので、愚かしさの中に悲哀を感じずにはいられません。 また、ワクワクフーズ社長・和久村平助の発言にも注目。
「残業代をきちんと払え? そんなことをしたら、我が社はたちまち大幅赤字だ。働かせすぎ? 過労で倒れるのは、自己管理ができていない証拠だ。『苦しい』は、甘えだ。『つらい』は、嘘つきの言葉だ。社員が過労で倒れようが、我々には一切責任はない!」
世間一般の感覚からずれまくっている、見事にブラック企業の理念を体現したお手本のような発言ですが…… 最近どこかの社長から聞いたことがあるような言葉ばかりですね(笑)

アキトたちはついに社長を倒し、ワクワクフーズ社も次第に良い方向へ行くのではないかと思われますが、アキトやユイカは退社し、他のブラック企業と闘う道を選んだようです。かつての革命戦士たちも、このような闘い方をしていれば、まだよかったんじゃないかという気もしてきますが……

ブラック企業と、それを擁護し自ら奴隷となる社畜たち。本作ではそういった存在を戯画化し皮肉っていますが、誰もが幸福に暮らすために働くのであり、そのために健康を害したり命を落としたりすることがあってはならないし、そうならないような環境をつくるために労働者一人ひとりが努力しなければならないというメッセージがあります。今後の展開にも注目できそうです。

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| 読書感想文 | 00:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
【ラノベ】星降る夜は社畜を殴れ(著:高橋祐一)
第19回スニーカー大賞・特別賞受賞の一作。タイトルを見た感想は…… ついに社畜とかブラック企業とかが、ラノベにまで登場するようになったか…… 嘆かわしい(笑) エンターテインメントの文脈でブラック企業がどう語られるのか興味があったので、読んでみました。

主人公のアキトは訳あって高校を中退し、ブラック企業の正社員として就職。定時退社を阻もうとする「社畜」たちとバトルを繰り広げる…! といった話なのですが、幼なじみのユイカと再会していい感じになったりと、ラノベ的なポイントも押さえています。

本書で言及されている労働問題は、労働基準法の違反、セクハラ、御用組合、過労死…… と、シリアスなものばかりですが、法令解釈に関しては間違いはなく、しっかり取材していることがうかがえます。例えば労働基準法第4条の賃金における男女差別の禁止については、総務課の工藤課長は「男性であることを理由として差別することは禁止されていない」などという詭弁を持ちだしますが、ここはクールさんが言うとおり「女性を有利に扱うことも禁止されている」というのが正しいところ。

本作は基本的にはバトルものなのですが、主人公が戦う相手は「ブラック企業」ではなく、その言いなりになっている「社畜」となっており、『ダンダリン』なんかとはそこが違います。何と言っても主人公が入る会社は、就職説明会で「うちはブラック企業である。根性のない奴はイラネ」というようなことを堂々と明らかにする、ある意味清々しい会社ですから、社員たちは生粋の社畜ばかり(笑) 社畜勢の中では、田中係長の存在が強烈。最後は倒れてしまいますが…… そりゃそうなります。

そういうわけで、本作は「自ら奴隷になり下がろうとする社畜は愚かである。人としての尊厳を取り戻せ!」というメッセージで一貫しています。確かに、社畜のような人々が悪のブラック企業を栄えさせる一員というのは違いないでしょう。作中でアキトが「肉屋を支持する豚」と社畜をののしるのが印象的です。とはいえ、テーマがテーマだけに、過労死なんかについてあまり突き抜けたことをすると不謹慎だと言われかねないので、このあたりの扱いは難しいところ。そのあたりは物足りない感じもします。

ライトノベルは中高生あたりをメインの読者層と考えているのだと思っていましたが、本作を理解するにはやはり社会人でないと難しいような気がします。出版社はラノベの読者層に幅を持たせたいと考えているのでしょうか。それはそれで…… と思いますが、このような作品が世に出て、賞を受賞すること自体、労働問題の根深さを表しているように思えてなりません。ブラック企業がはびこるような世の中は、何とかしなければならない!

本作の話自体は若干物足りない気はしますが、ラノベでこのようなテーマを取り上げたことは面白いと思います。中高生はこのような本を読んでどう思うのか……

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| 読書感想文 | 15:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
メイド喫茶でわかる労働基準法(著:藤田遼)
昨今ブラック企業問題や労働分野の規制緩和などが騒がれており、こうした分野への関心が高まっているようです。そして、ライトノベルで労働法の知識がわかるという本書を発見したので、読んでみました。

著者は社会保険労務士。ストーリーの方は、メイド喫茶で働く緋沙が、自分自身やお客さんに関する労働問題のトラブルに関わって、問題に向き合いつつ、自身の進路も考えていく…… というお話。このメイド喫茶の店長は…… いい加減すぎるでしょ(笑) 経営者ならもっとしっかりしてください。ストーリー中で、同僚の早妃が退職する話があるのですが、次のエピソードでも早妃が出てきております。構成をもうちょっと気をつけた方がいいと思いますが。

実用書として見ますと、タイトルに「労働基準法」とありますが、労基法だけでなく、各種社会保険制度や紛争解決制度などにもひととおり触れており、入門編としては十分だと思います。著者が社労士だからかもしれませんが、集団的労使関係(労働組合など)に関しては触れられていません。細かいところを見ると…… 有期雇用の雇止め基準について、「違反すると罰則が適用される」と言って、労基法の解雇手続きと同じような規制がかかるような説明がありますが、雇止め基準告示は法律ではないので、罰則はなく、あくまで行政指導の根拠や民事判断の基礎になるだけで、強制力はありません。こんな感じで突っ込みどころはいろいろとあるかもしれませんが、各種制度の基礎的なところは押さえられています。

こうした個性的な解説書が出てくるのは大いにいいことだと思いますが、やはり労働法の基礎的なことについては、学校教育の中で教えていった方がいいのではないかという気がします。

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| 読書感想文 | 21:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
もし耳の病がなかったら…… 楽聖少女 第3巻(著:杉井光)
今回は、ベートーヴェン唯一のオペラがテーマ。そのタイトルはというと…… 話の内容にも関わってきます。それともうひとつ、重要なのは、以前に明かされていた、欠けているピアノソナタです。

以下、ネタバレです。

現実世界では「フィデリオ」として知られているベートーヴェンによるオペラですが、以前の「英雄」→「ボナパルト」みたいに、作曲者の意向を反映して最終的には「レオノーレ」というタイトルになりました。そして新たな序曲「レオノーレ序曲第4番」まで…… 史実とはかなり変わってきています。それもそのはず、やはり「ルドヴィカ」は「ルートヴィヒ」とは違うのです。実はもともとはちゃんと「ルートヴィヒ」が存在していたところ、何者かに殺され、かわりにルドヴィカがベートーヴェンとしての人生を送っているらしい…… ということがわかってきました。このあたりは物語の核心なんでしょうね。

ルートヴィヒの記憶に触れたルドヴィカは、耳が聞こえなくなりだし、胃腸も悪くなってしまいました。ユキは、オペラの不発や身体の異変に思い悩むルドヴィカを案じつつも、ベートーヴェンがハイレベルで深遠な作品を創り出したのは病を患ったからだ、というのがわかっているので、かなり揺れ動いています。まあ、気持ちはわかります。耳が聞こえなくならなかったら、ベートーヴェンはもっと違う作品をのこしていたでしょう。

今回の重要人物は、2人。ヨーゼフの弟、ミヒャエル・ハイドンと、もうひとりは…… ルゥちゃんファンクラブの栄光ある会員番号1番、ヴァルトシュタイン伯爵です。ヴァルトシュタインは1巻で名前が出たときから少し気になっていましたが…… やはり、あのピアノソナタとゆかりのある人でした。

今回は、フィデリオ、ハイリゲンシュタットの遺書、ヴァルトシュタイン…… と、ベートーヴェンを知っている人にはなじみ深い事柄を絡ませつつ、伏線を回収しながら物語の核心にも迫る内容となっており、興味深く読めました。毎度ユニークな歴史解釈を披露してくれる世界史の先生による、「プロイセンはポーランドである!」という話もおもしろかったです(笑) あ、しかし、以前「神聖ローマ帝国が続いていたのは、なんかカッコよかったから」というのがありましたが、単に「カッコいいから」だけではなかったようです。「聖槍」なんてのも出てきましたからね。

音楽作品について言うと…… 「フィデリオ」は、アーノンクール指揮の舞台のDVDを持っています。序曲は「レオノーレ1〜3番」と「フィデリオ序曲」があるわけですが、「フィデリオ序曲」が一番親しみやすい気がします。ユキはレオノーレ2番や3番がいい、と言っていましたけど…… あまり聴きこんだことがないので、いろいろ聴けば印象も変わるかもしれません。ミヒャエル・ハイドンの「レクイエム」は、モーツァルトの作品の原型、とも言われているようですが、まだ聴いたことがありません。CDを入手してみようと思います。

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| 読書感想文 | 23:39 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ピアノと、ベートーヴェン。楽聖少女 第2巻(著:杉井 光)
前回のメインとなる曲は、交響曲第3番「ボナパルト」(「英雄」にあらず…)でしたが、今回取り上げられるのは、ピアノソナタ第23番へ短調(熱情)です。厳密には作曲している曲数の関係で「第23番」ではないようですが……

ピアノソナタは、個人的にはあまり好きなジャンルではなかったので、CDも大して持っていませんでしたが、改めて聴いてみると、確かにとても充実した構成のうえ、力強さが感じられる曲、という印象です。ユキはどの演奏を聴いても好きになれない、と言っていましたが…… 作中に登場する、電子ピアノで弾くと良い、というのも少しわかる気がします。クラシック音楽と呼ばれるジャンルで電子楽器が使われるようになったのは、いわゆる「現代音楽」の時代になってからなので、かなり大胆な気はしますが……

今回の新キャラで重要な役回りをするのは、ピアノ職人でルドヴィカラブなナネッテ・シュトライヒャーと、あの作曲家、カール・マリア・フォン・ヴェーバーです。ヴェーバーについては、オペラ「魔弾の射手」を1度、劇場で見たことがあり、台本を持っていますが、この人のCDは持っていない…… ほかにクラリネットを使った作品が有名ですが、クラリネット協奏曲あたりを聴いてみた方がいいのかも。それから、お色気お姉さん(?)のメフィストフェレスも、重要な役回りです。この人は食えない人。いや、悪魔。ハイドン師匠やモーツァルトさんは相変わらずです(笑)

前回、読んで感じたのは「芸術とは何ぞや」というテーマですが、今回もそれは変わっていません。前回は「芸術に感動するのとは、どういうことか?」でしたが、今回は「芸術家は、決して満たされない」とでも言いましょうか。ナポレオンと会い、この世界のしくみの一端を知ったユキでしたが、史実だけにこだわらず、自分自身の道を歩んでいこうとします。もうひとつは、著者もあとがきで述べていますが、「嘘」です。秘密を抱えているユキと、嘘をつかない悪魔のおはなし。

この世界に絶望していると思われるナポレオンですが、今後、彼が芸術に触れて何か思うところはあるのでしょうか。ラスボス臭漂うナポレオン、史実では、ナポレオンが失脚したあともベートーヴェンは活躍するんですけど。

さて、今回のピアノソナタ「熱情」には、有名な「ダダダダーン」というフレーズが登場します。そう、アレと同じです。いわゆる「傑作の森」の時期に入っているようですので、いよいよ次回は、あの知らぬ人はいない超名曲が登場するのでしょうか…? 期待です。

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| 読書感想文 | 02:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ロマン派の交響曲(講談社現代新書)
前回の「ベートーヴェンの交響曲」に続き、指揮者の金聖響さんと作家・音楽評論家の玉木正之さんによる、交響曲の本です。今度は「ロマン派の交響曲」として、いわゆるロマン派に属する作曲家の曲を取り上げています。紹介されているのは、シューベルト、ベルリオーズ、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、チャイコフスキーです。

今回も実際に音楽を聴きながらこの本を読んでみました。
・シューベルト
 ホルスト・シュタイン指揮バンベルク交響楽団
・ベルリオーズ
 「幻想交響曲」 シャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団
 「イタリアのハロルド」「ロメオとジュリエット」 エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団
・メンデルスゾーン
 クラウディオ・アバド指揮ロンドン交響楽団
・シューマン
 レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルハーモニー交響楽団
・ブラームス
 ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団
・チャイコフスキー
 エフゲニ・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(第4〜6番)

ロマン派の交響曲は、よく知っている曲もありますが、玉木さんが最初に述べているように全体的に印象が薄い感じがしていました。でも、今回改めて聴いてみると、やはりそれなりに良さがあるものだと思いました。また、「幻想」以外のベルリオーズの曲、「スコットランド」「イタリア」以外のメンデルスゾーンの曲は初めて聴きました。

シューベルトは、「未完成」「ザ・グレート」以外はあまりなじみがありませんでした。でも、シューベルトはロマン派の作曲家とされていますが、ベートーヴェンと重なっている部分もあるわけで、前期の交響曲は古典派だと思って聴いた方がすんなり入ってくる気がします。

「幻想交響曲」はもともと強烈な曲だと思っていましたが、この本では第4楽章について、金聖響さんは「ゲロをゲエゲエ吐いている」様子を表している部分があるとしています。それは気づきませんでした(笑) チャイコフスキーの曲については、今回聴いて後期交響曲の良さがわかってきた気がします。ムラヴィンスキーの演奏が良かったからかもしれませんが……

金聖響さんによると、こうした交響曲などは長きにわたって親しまれ続けているので、名曲でないはずがなく、良さがわからないのは演奏がつまらないためか、聴く機会が少ないからだと言っておられます(前回のベートーヴェンの本で言っておられる内容とあわせて)。やはり食わず嫌いは良くなくて、まずはいろいろ聴いてみることが大事なんでしょうね。

ところで、わりとポピュラーであるにもかかわらず取り上げられていない作曲家が…… そうです、ドヴォルザークです。これはどうしてなんでしょうか…? まあ、どちらかといえば希代のメロディーメーカーであるドヴォルザークの曲はわりとわかりやすく、素直に聴いて感動できるものが多いので、改めて解説を加えるまでもないのかもしれませんが、取り上げてほしかった気もします。

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| 読書感想文 | 00:47 | comments(0) | trackbacks(19) | pookmark |
やっぱり、ベートーヴェンが好き。杉井光「楽聖少女」(電撃文庫)
評価:
ヤルヴィ(パーヴォ),ベートーヴェン,ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
BMG JAPAN

評価:
ベートーヴェン,バーンスタイン(レナード),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック

ライトノベルを久々に買いました。今まで読んだラノベはすべてアニメ化作品でしたが、今回初めてそうじゃないラノベに挑戦。杉井光著「楽聖少女」です。

高校生の「ユキ」は、悪魔のおねえさん・メフィトフェレスによって、19世紀欧州に連れて行かれ、文豪ゲーテになってしまう。そこで出会った少女の名は…… ベートーヴェン。そんなお話です。

この作品のテーマははっきりしています。すばり「芸術」です。人間にとって芸術とは? 文学とは? 音楽とは何なのか? なかなか渋いじゃありませんか。登場人物たちが表現者としてゲイジュツに情熱を燃やすさまは、ぐっとくるものがありますよ。(作家としての杉井先生も、もちろん思うところがあるでしょう。)しかし、ユキは感動して「合言葉」を口にすると、死んでしまいます…… そういう契約なので。感動してはいけない、というのは苦しみ以外の何物でもないはずです。芸術は、人を感動させるものなんですから。ベートーヴェンを聴いて何も感じない人は、音楽を聴く必要のない人です! でもそこはラノベなので、コミカルな展開も交えつつ、そんなことも考えさせてくれるお話です。

作曲家では、ハイドン、モーツァルト、サリエリ、パガニーニが登場。なかなかクセのある方々です(笑) あと今後出てくるとすればシューベルトくらいでしょうか。もちろんこの面々やベートーヴェンの手による音楽も作中に登場しますので、実際に音楽を聴いて知っていれば、より楽しめることはまちがいありません。


以下、ネタバレです。
 
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| 読書感想文 | 05:16 | comments(0) | trackbacks(13) | pookmark |
ベートーヴェンの交響曲(講談社現代新書)
ベートーヴェンの交響曲については、あえて言うまでもなくどれも素晴らしい曲であり、いろいろな演奏を聴きましたが、より理解を深めようと思って入手した一冊。著者は指揮者の金聖響さん、作家・音楽評論家の玉木正之さんです。

メインは金聖響さんによる各曲解説。解説といっても、専門的な話にはあまり立ち入らず、曲にまつわるエピソードや、演奏する際に指揮者が考えていること、聴きどころなどについて語った内容となっています。

ベートーヴェンの交響曲は、奇数番号の曲に比べて偶数番号の曲はなんだか影が薄い感じになってしまっていますが、それぞれの曲に聴きどころがあることに改めて気付かせてくれます。個人的には、奇数番号ではありながら第3番「英雄」について、曲が長い割にぼんやりしたイメージしかもてなくて苦手意識がありましたが、この本を読んで聴きどころがわかると、なるほど、名曲ということがよくわかり、払拭されたのが収穫でした。金聖響氏は、第4楽章の変奏曲のうち、ハンガリー風の第5変奏はダサイとか、第9番の第4楽章後半に不要な部分がある、と言っておられますが…… それはわたしも薄々感じてました(笑) 第九はちょっとくどいんですよね、確かに。

実際に曲を聴きながら読んだ方がわかりやすいだろうと思い、クーベリック指揮の全集を聴きながらこの本を読んだのですが、金聖響氏はピリオド・アプローチを重んじる立場から述べておられるので、演奏には合いませんでした(笑) そのあと映像で見たアバドの演奏パーヴォ・ヤルヴィガーディナーあたりのほうが、この本のイメージには合うでしょう。

金聖響氏は、ベートーヴェンの交響曲はどれも名曲であり、つまらなく感じたら、それは演奏がつまらないからだ、と言っておられます。……確かに。金聖響指揮のCDも出ていますから、ご本人の演奏も聴いてみたいと思います。なかなか参考になった一冊でした。

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となりのクレーマー―「苦情を言う人」との交渉術
この本が話題になったのはだいぶ前のような気がしますが、わたし自身もときにはクレーマーのような人々の対応をしなければならないので、読んでみることにしました。

著者は百貨店で苦情対応をしていた経験から、クレーマーへの対処方法を述べています。でもやっぱり…… 結局は、場数を踏んで慣れるのが一番のようですね(笑) いちばん印象に残ったのは、とりあえず相手の言い分を信じる、ということです。自分の経験からすると、ここがうまくできなくてけんかになってしまったこともありました。相手の話は聴きつつ、自身の立場も主張しなければいけない、というのは難しいものです。

民間企業であれば、「文句があるなら来なくていい。他へ行ってください」と言えますが、学校や医院、行政はなかなかそういうわけにもいかないので、大変です。クレーマーと言っても、こちらに多少の非がある場合もあれば、中には明らかに理不尽で頭がおかしいんじゃないかという場合もありますからね。

こればっかりは、本を読んだくらいで一朝一夕にはうまくいかないようです。経験を積むしかないですね。「交渉」というよりは、戦っているような感覚です(笑) クレーマーの対応は精神的にも非常につらいですが、こちらがおかしくならないようにしないと。

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School Rumble Vol.19 (19) (少年マガジンコミックス)

忘れそうになっていましたが、烏丸は1年たつとアメリカに行ってしまうんでした…… ついにその時期が近づいてきましたか。天満の思いついた歩行祭で盛り上がるみんなです。でも播磨は入院中のため企画段階では蚊帳の外で、しかも烏丸のアメリカ行きに対抗してなぜかアフリカ行きが決定…? アンゴラだそうです。なぜそうなるんだ(笑)


しかし、播磨の登場回数が少ないようで、影が薄くなるんじゃないかと心配になってしまいますね…… 杞憂だとは思いますけど。播磨の出てこない前半。今鳥は、以外にかれんのことを気にかけているようですね。で、なぜかララとデートすることになる今鳥…… ララも今鳥のことはそれほど悪く思っていないようです。そして、花井狙いの稲葉とつむぎ。2人とも、以外に本気のようですけど。


天満・愛理・美琴・晶の4人によると、まだこの1年まるで進歩がないそうですが…… 確かに状況としてはそうかもしれないですけど、それぞれ得たものはいろいろと大きいんじゃないでしょうか。烏丸はアメリカ行きに天満も誘おうとか言い出しておりますが、天満は、播磨はどうする…?


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| 読書感想文 | 00:32 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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